アリラン5号を積み出すドニエプル発射体が地下貯蔵庫から発射される様子。ドニエプルは弾道ミサイルを改造した発射体だ。(写真=韓国航空宇宙研究院)
アリラン5号は普通の衛星とは違った方式で発射される。発射体のドニエプル(ロシア~ウクライナをつなぐ川の名前)は米ソ戦略武器縮小協定(START)によって退役したICBMを改造したものだ。本来の名前はR-36M「ボエボダ(Voevoda、スラブ語で将軍)」だが冷戦時代に米国はこれを「SS-18サタン(悪魔)」と呼んだ。一度に10個の核弾頭を運ぶことができ、サイロ(保護カバーがある地下保存所)から発射されて追跡と迎撃が困難だったためだ。ドニエプルもこの方式のまま発射される。外部のガス圧力を利用して地上に上がってきた後、空で1段エンジンを点火する。発射火炎からサイロを保護するためのcold launching方式だ。
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