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安倍首相、8・15記念演説で挑発…「隣国に反省」初の削除

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
日本の安倍晋三首相が、光復節であり日本の敗戦日である15日、胸に秘めていた“本心”を露骨にあらわした。

彼はこの日午前、天皇が列席した「全国戦没者追悼式」の記念演説で意図的に挑発した。1993年に細川護煕首相以降一人の首相も8月15日の記念演説で抜かさなかった韓国など近隣諸国に対する反省と哀悼の表現を、丸ごと削除してしまったのだ。

当時の細川首相は、同年8月4日に慰安婦の犠牲者に対して謝罪した「河野談話」が発表されて以後、初めて近隣諸国に対する反省を表明した。さらに侵略戦争と植民地支配を反省して謝罪した村山談話(95年8月15日)が出てきて以降、歴代首相は例外なく「アジア諸国の国民に多大な損害と苦痛を与えたことへの深い反省と共に、犠牲になった方々に謹んで哀悼の意をあらわす」という表現を記念演説の核心として位置づけ固定してきた。安倍氏自身も首相として在任した2007年8月15日の記念演説ではこの表現を使った。


安倍首相はまた、戦後の歴代首相が必ず使ってきた「不戦の誓い」という単語もこの日の記念演説から除外した。

韓国などアジア諸国に対する反省と哀悼が消えた代わりに、記念演説には「日本美化」があふれていた。安倍首相は例年にはなかった「戦後、我が国はひたすらに平和の道をまい進してきた。今日よりも明日、世界をより良い場に変えるために戦後間もない頃から各国、各地域に支援の手を差し伸べてきた」という部分を挿入した。20年ぶりに「歴史に対する反省」ではない「歴史に対する自負心」に記念演説を変身させたのだ。

これはまた、安倍首相が「村山談話」を否定したものとしても解釈されうる。今年4月「侵略に対する定義は決まっていない」として歴史認識に波紋を呼んだ彼が再び「8・15記念演説での除外」という巧妙な方法で村山談話の核心を否定したためだ。朝日新聞は「歴代首相が踏襲してきた加害責任への反省が消えてしまった」と指摘した。

安倍首相はこの日、靖国神社を参拝しない代わりに萩生田光一・自民党総裁特別補佐官を靖国に送って「自民党総裁・安倍晋三」名義で玉串料を私費で奉納した。萩生田補佐官は「安倍総裁から『今日参拝できないことを謝ってきてほしい。また靖国に対する私の気持ちは変わらないという意を伝えてほしい』という伝言を受けた」と話した。

「安倍首相」は韓国と米国との関係、さらに9月7日に予定されている2020年夏季オリンピック開催都市選定を意識して靖国を参拝しなかったが、「自民党の安倍総裁」は事実上の代理参拝をしたという点を示して国内の保守支持層をつかもうとする二重プレーと解釈される。

一方この日、安倍内閣の閣僚の中では新藤義孝総務相、古屋圭司国家公安委員長、稲田朋美行政改革相の3人が靖国を参拝した。また「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」所属の超党派議員102人も団体で参拝した。民主党政権時期だった昨年8月15日の55人に比べてほぼ2倍に増えた数字だ。

安倍政権以降に明確になった日本社会の保守化のためなのか、この日の靖国には気温35度を上回る猛暑にもかかわらず例年に比べ右翼団体会員が大勢押しかけ、一般の参拝客もかなり増えた。右翼は日章旗を振って神社内を闊歩し、昔の日本海軍の制服を着た人が行軍して軍歌を歌うこともした。右翼の大きな宴会の日のようだった。韓国取材陣や警察を威嚇して暴言を浴びせる人も例年に比べ増えていた。

イ・ジョンゴル議員ら民主党関係者4人はこの日、靖国神社の前で日本の閣僚の靖国参拝を非難する声明を読もうとしたが、雰囲気が険悪になると警察の誘導によって神社から1キロほど離れた閑静な場所で「街中声明」を発表する一幕もあった。



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