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【社説】現代車「皇帝労組」に向かう冷たい視線

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
現代車労組のストライキが迫っている。韓国社会は指を差しながらも内心うらやましく思っているのが事実だ。闘争も力がある者だけができる。平均年俸が9400万ウォン(約820万円)にのぼるが、労組側は今年も180種類の細かな賃金団体交渉要求を例外なく羅列した。純利益の30%(1人当たり成果給約3400万ウォン)をよこせ、定年は61歳に延長しろ、子どもが大学に進学しなければ1000万ウォンを支援しろと主張している。会社側はこうした要求をすべて受け入れれば、1人当たり1億ウォンの追加費用がかかるとして当惑している。

現代車は昨年、海外工場の善戦で5兆2734億ウォンの純利益を出した。しかしそばで見守る私たちの社会の視線は急激に冷たくなっている。すでに現代車蔚山工場の労働生産性はトヨタやフォードに後れを取っている。現代車海外工場と比較しても低い。そのような「貴族労組」が今では「皇帝労組」として君臨しようとするため、友軍はいない。韓国社会はむしろ「ストに対抗して海外生産を増やす」という使用者側の反撃に拍手を送る奇怪な現実だ。国内で雇用が失われるにもかかわらずだ。

蔚山工場はアバンテを生産しても、もう収益はない。ジェネシスのような高級車種までも海外工場で生産することになるかもしれない。国内の消費者も贅沢な労使葛藤に嫌気が差して久しい。BMW側は先日、「韓国では輸入車のシェアが長期的に25%まで増えるだろう」と予想した。販売金額にすると半分を超える。


現代車労組が持続可能な好況を目指すなら、発想を根本的に転換する必要がある。一度上がった賃金と福祉レベルは後戻りが不可能だ。なら生産性を高めることが唯一の代案だ。すぐにラインをストップさせ、数千台規模の生産支障をきたす慣行から正さなければならない。市場の状況に合わせて配置転換と混流生産にも積極的に参加する必要がある。現代車労組の運命は生産性の向上にかかっている。貴族労組の悲劇的な末路は韓進重工業・双竜車で嫌というほど見てきた。



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