政府関係者によると、朴大統領は日本に対して現実主義的な視点を持っているという。「21世紀の東アジア時代を共同で引っ張っていくパートナー」という認識だ。しかし日本の歴史直視と、それによる信頼の構築が先にあるべきだと考えている。北核問題で韓日の協力がいつよりも重要な時期だが、このためにも日本が前向きに過去の問題を解決すべきと考えているということだ。
「北朝鮮変数」も朴大統領の対日外交に影響を及ぼしていると、別の外交官は伝えた。朴大統領は6月27日、中国の習近平国家主席との会談で、中国側が避けてきた韓日中首脳会談を年内に開催するという合意を引き出した。外交実務陣は「韓国は韓日中協力事務局の議長国であるうえ、日中を仲裁する役割で外交的な位置づけを広めなければいけない」とし「したがって3カ国首脳会談を早期に開くことを中国に促す必要がある」という意見を青瓦台に伝えたという。
しかし朴大統領は「年内開催」というラインで中国との合意を終えた。当時、中国は尖閣諸島(中国名・釣魚島)問題をめぐり日本との対立が深まった状態だった。日本で勤務したある外交官は「朴大統領は北の問題が最も至急であるだけに、日本よりも中国と歩調を合わせる必要があると考えたはず」とし「このため韓日中首脳会談を推進するものの、中国に過度に圧力を加えるのは避けたとみられる」と述べた。
◆朴大統領の対日外交キーワードは「安定化」
当面は韓日首脳間の対話の可能性がない状況で、朴大統領が光復節(解放記念日)の演説で日本にどんなメッセージを投じるかが注目される。草案を青瓦台演説記録秘書官が作成中と伝えられた中、外交部・統一部と青瓦台国政企画首席室・外交安保首席室が意見を出した状態だ。
政府関係者は「朴大統領は訪米・訪中当時、演説の直前まで文案をめぐり熟考を繰り返した」とし「8・15祝辞も草案とはかなり異なる可能性が高い」と述べた。ただ「大統領は日本に対しても“信頼と原則”を強調しているだけに、これまで出してきたメッセージの延長線上で一貫性のある言葉があると思われる」と話した。朴大統領の三一節の演説で対日メッセージは「日本の歴史直視-信頼構築-和解と協力の未来」というのが骨子だった。8・15祝辞もこうした枠のメッセージになる可能性があると、外交消息筋は観測した。
焦点は最近まで日本政治家の妄言が続いただけに、8・15祝辞でよりいっそう強硬な対日非難が追加されるかどうかだ。政府関係者は「政府が妄言と関連して注目する日本の政治家は首相と副総理、外相、官房長官」とし「麻生副総理を除けば、安倍首相や菅義偉官房長官は韓日関係に関する限り前向きなメッセージを投じている。安倍首相が『靖国神社を参拝しない』と述べたのも、韓国に配慮しているというメッセージ」と話した。続いて「朴大統領の対日メッセージを展望するには、このようなことを総合的で見る必要がある」と語った。
政府関係者によると、朴大統領の対日外交キーワードは「安定化」だ。韓日首脳会談をした後にも日本で妄言・妄動が繰り返され、不安定な関係が続くなら、会談に意味はないということだ。朴大統領本人も先月10日、報道機関の論説室長との昼食会で、「首脳会談のための首脳会談をし、終わればまたすぐに独島・慰安婦問題が浮上すれば何にもならない。未来志向的に進むという雰囲気の中でしなければいけない」と話している。
政府関係者は「朴大統領が事前条件を付けて韓日首脳会談を推進するわけではない」としながらも、「参議院選挙など政治的な事情があったとしても、今後は日本が自ら変わる姿を見せてこそ対話の糸口が見えるだろう」と述べた。(中央SUNDAY第335号)
議員時代は柔軟、就任後は…日本を眺める朴大統領の目(1)
「北朝鮮変数」も朴大統領の対日外交に影響を及ぼしていると、別の外交官は伝えた。朴大統領は6月27日、中国の習近平国家主席との会談で、中国側が避けてきた韓日中首脳会談を年内に開催するという合意を引き出した。外交実務陣は「韓国は韓日中協力事務局の議長国であるうえ、日中を仲裁する役割で外交的な位置づけを広めなければいけない」とし「したがって3カ国首脳会談を早期に開くことを中国に促す必要がある」という意見を青瓦台に伝えたという。
しかし朴大統領は「年内開催」というラインで中国との合意を終えた。当時、中国は尖閣諸島(中国名・釣魚島)問題をめぐり日本との対立が深まった状態だった。日本で勤務したある外交官は「朴大統領は北の問題が最も至急であるだけに、日本よりも中国と歩調を合わせる必要があると考えたはず」とし「このため韓日中首脳会談を推進するものの、中国に過度に圧力を加えるのは避けたとみられる」と述べた。
◆朴大統領の対日外交キーワードは「安定化」
当面は韓日首脳間の対話の可能性がない状況で、朴大統領が光復節(解放記念日)の演説で日本にどんなメッセージを投じるかが注目される。草案を青瓦台演説記録秘書官が作成中と伝えられた中、外交部・統一部と青瓦台国政企画首席室・外交安保首席室が意見を出した状態だ。
政府関係者は「朴大統領は訪米・訪中当時、演説の直前まで文案をめぐり熟考を繰り返した」とし「8・15祝辞も草案とはかなり異なる可能性が高い」と述べた。ただ「大統領は日本に対しても“信頼と原則”を強調しているだけに、これまで出してきたメッセージの延長線上で一貫性のある言葉があると思われる」と話した。朴大統領の三一節の演説で対日メッセージは「日本の歴史直視-信頼構築-和解と協力の未来」というのが骨子だった。8・15祝辞もこうした枠のメッセージになる可能性があると、外交消息筋は観測した。
焦点は最近まで日本政治家の妄言が続いただけに、8・15祝辞でよりいっそう強硬な対日非難が追加されるかどうかだ。政府関係者は「政府が妄言と関連して注目する日本の政治家は首相と副総理、外相、官房長官」とし「麻生副総理を除けば、安倍首相や菅義偉官房長官は韓日関係に関する限り前向きなメッセージを投じている。安倍首相が『靖国神社を参拝しない』と述べたのも、韓国に配慮しているというメッセージ」と話した。続いて「朴大統領の対日メッセージを展望するには、このようなことを総合的で見る必要がある」と語った。
政府関係者によると、朴大統領の対日外交キーワードは「安定化」だ。韓日首脳会談をした後にも日本で妄言・妄動が繰り返され、不安定な関係が続くなら、会談に意味はないということだ。朴大統領本人も先月10日、報道機関の論説室長との昼食会で、「首脳会談のための首脳会談をし、終わればまたすぐに独島・慰安婦問題が浮上すれば何にもならない。未来志向的に進むという雰囲気の中でしなければいけない」と話している。
政府関係者は「朴大統領が事前条件を付けて韓日首脳会談を推進するわけではない」としながらも、「参議院選挙など政治的な事情があったとしても、今後は日本が自ら変わる姿を見せてこそ対話の糸口が見えるだろう」と述べた。(中央SUNDAY第335号)
議員時代は柔軟、就任後は…日本を眺める朴大統領の目(1)
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