韓国の現在中学３年の生徒たちが受ける２０１７年度大学入試（大入）から韓国史試験が必修となる。セヌリ党と教育部は１２日、党政調協議をして歴史教育強化方案を発表した。ただし韓国史を大学修学能力試験（修能）で必修課目に指定するかは世論の取りまとめを経て２２日、大学入試簡素化方案と共に公開することにした。

ソ・ナムス教育部長官は党政調協議後に記者会見をして「学生たちの歴史認識不足に対する憂慮が大きくなっている」として「歴史に対する学生たちの関心を高めて、正しい歴史認識を向上するために大学入試で韓国史を反映することにした」と話した。 韓国史を修能必修科目に指定するかどうかについてソ長官は「十分な意見の取りまとめをしようという党の意見を反映し、２２日に最終案を出す」として「ただし入試で韓国史を反映するという大前提は変わることはない」と強調した。

この日党政調で議論された大学入試との連係方案は４種類だ。▲韓国史の修能必修科目化▲韓国史の標準化試験の新設および大入連係▲これまでの韓国史能力検定試験（歴試）の大入連係▲韓国史の標準化試験、高校校内での施行などだ。この中で最も有力な案は、修能で韓国史を必修科目に指定する案だ。これは先月１０日、朴槿恵（パク・クネ）大統領が報道機関論説室長の懇談会で「修能にしっかり入れば、きれいに終わること」と話して急流に乗った。必修課目の指定に否定的だった教育部も８日、歴史教育強化方案の討論会で韓国史の修能必須化を賛成するパネルを中心に交渉するなど朴大統領の発言に重きを置いた。修能必修科目化は、韓国史を１０の社会科目（修能では２科目選択）から分離して別途の必修科目として指定する方式だ。具体的方案は発表されなかったが、韓国史が修能必須になれば国語・英語・数学科目の比重が減ると予想されている。

韓国史、３年後の大学入試から必修…歴史意識強化方案発表（２）