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【コラム】「かわいくて元気なのが好き!」…日本の“かわいい文化”、韓国に上陸?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
日本の若い女性が交わす会話は、通常、「かわいい」で始まり「かわいい」で終わる。ピンク色のビーズで飾られた携帯電話に「かわいい~」、キャラクターのキティが描かれたカバンに「かわいい~」…丸くて色とりどりでキュートなアイテムがあふれるような国だからだ。

漫画やアニメーションなどのサブカルチャーが注目され始めた1990年代以降、「かわいい」は日本の大衆文化を貫くキーワードになった。2009年、日本の外務省が日本文化を世界に知らせるようと、お姫さま風のロリータルックや制服姿の少女を「かわいい大使」に任命したほどだ。

アイドル市場も「かわいい」が席巻して久しい。国民アイドルで呼ばれるAKB48は小柄でかわいい顔、制服を着て団体で方々を走り回る「会いに行けるアイドル」というコンセプトで日本人を魅了した。AKB48が人気を集めると、すぐに「かわいい」に「猟奇+病み気味」コードを加味したチームが登場する。


昨年、突風を起こしてNHKの年末歌番組『紅白歌合戦』にまで進出した「ももいろクローバーZ」が代表的だ。パワーレンジャー風の服装にヘルメットを使って登場して『行くぜっ!怪盗少女』、『Z伝説 ~終わりなき革命~』のようなあやふやタイトルの歌を歌う。一歩先ん出たバージョンもある。黒い着物に仮面をかぶってハードロックを歌うベビーメタルやフリルアイテムで全身を包んだ「きゃりーぱみゅぱみゅ」のようなアイドルだ。

そのためこのところ韓国で人気をさらっている「Crayon Pop(クレヨンポップ)」の『パパパ』を聞いて彼女たちを連想するのは自然の流れだ。盗作云々するまでではないが、“天然”的なグループコンセプトやアニメ主題歌のような歌、身近な妹のようなイメージなどが酷似している。そのため、初めてプロモーションビデオを見た時は「おもしろいチームが出てきたな。でも韓国で受け入れられるだろうか」と思ったものだ。しかし予想を覆し、『パパパ』は音源サイトを席巻し、各種パロディー物を量産している。「40年の人生で初めてガールズグループにハマった」等、Crayon Popに向かう男性ファンの告白も続々と出ている。

村沢博人という日本文化研究者は、かわいい文化から「抵抗しないという防御的メッセージ、攻撃性の不在」が読み取れると述べた。特にかわいい文化が広まったのが、バブル経済没落によって日本人の人生がきつくなり始めた90年代以降だったことに注目したい。

不況の時代、今や韓国にもかわいいブームが始まるということなのだろうか。それにしても日常が怖いものだらけで、その上アイドルまで「悪い女性」だったら負担になってしょうがない。私たちにはただかわいくて元気な妹が必要なのだ。さあ、ジャンピング!ジャンピング!エブリボディ~。



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