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ブラジル通貨が急落、ブラジル国債保有の韓国人投資家も悲鳴(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ブラジルの通貨レアルが急落している。世界の外国為替市場では6日、米ドルに対しレアルが2.3レアルまで下がった。2009年3月以降4年4カ月間で最低水準だ。ウォールストリートジャーナルは、「ブラジル中央銀行が市場介入に乗り出したが効果はなかった」と伝えた。

レアルの急落はこの1年にわたり続いていたが、米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が量的緩和縮小計画を明らかにした今年5月からさらに激しくなった。米ドルに対するレアルの価値はこの3カ月で12.85%下がった。米国の経済制裁を受けているイランと、内戦中のシリアの通貨を除くと世界で最大の下落だ。

驚くべき反転だ。1年前まで事情は違っていた。当時ブラジル政府はレアル上昇に頭を痛めていた。マンテガ財務相が暇さえあれば、「米国などが量的緩和で自国通貨を下げレアルが高騰している。醜悪な通貨戦争が展開されている」と叫んだりした。


その間にどのようなことがあったのだろうか。

フィナンシャルタイムズのマーティン・ウルフ主席コラムニストは最近記者と会い「中国発のバタフライ効果のため」と話した。ウルフ氏の説明によると、世界経済が2008年の金融危機を契機に慢性的な需要不足状態に陥った。中国の輸出が減りエネルギーと原材料輸入が明らかに減少した。これはブラジル経済に直撃弾になった。5~6%に達していた年間国内総生産(GDP)成長率が今年第1四半期には1.92%まで落ち込んだ。事実上の景気低迷状態だ。

ブルームバーグは、「海外投資家はこのところ、ブラジル経済の沈滞だけでは急激なインフレまで懸念している」と伝えた。それだけのことはある。ブラジルの6月の消費者物価指数(CPI)上昇率は6.7%に達した。近く2011年の最高値だった7.3%を超える兆しだ。英民間シンクタンクのロンバードストリートは最近の報告書で、「ブラジルの物価上昇は1980年代の悪夢を思い起こさせる」と評するほどだ。当時ブラジルは経済危機と殺人的なインフレを経験した。海外投資家はブラジルを脱出するのに忙しかった。



ブラジル通貨が急落、ブラジル国債保有の韓国人投資家も悲鳴(2)

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