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【グローバルアイ】日本野党の「松山英樹」に期待する=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
スター1人にオールインする日本メディアの集中力には驚かされる。先日開かれたプロ野球オールスター戦でも関心は大谷翔平(19)に集まった。「打てばイチロー、投げればダルビッシュ」を目指して投打兼業中の日本ハムのスーパールーキーだ。第3戦まで行われたオールスター戦で大谷は活躍した。

投手として157キロのボールを投げ、先頭打者で二塁打も放った。左翼手で素晴らしい守備も見せた。大谷より活躍した選手も多かったが、最初にカメラが向くのはいつも大谷だ。場内アナウンサーとして登場した芸能人が大谷のチームメートに対し、「あまりの人気のため、チームで大谷選手がいじめられるのでは」と尋ねたほどだ。最近は国営放送NHKの9時ニュースまでが大谷の前半戦の成績を決算し、後半戦の活躍を予想する企画物を放送した。英雄ストーリーを作って熱狂するのは日本だけの話ではないが、度が過ぎると感じることも多い。

ゴルフ界でも新たな英雄が誕生した。プロデビュー元年の今年、日本ツアーで2勝し、海外メジャー大会でも大活躍している松山英樹(21)だ。6月の全米オープンと7月の全英オープンで日本人過去最高の10位と6位に入った。新人らしからぬポーカーフェースに正確なアイアンショットとパットで武装した松山は、一気に日本ゴルフの新たな希望に浮上した。幼い頃の松山のアプローチショット練習場面を繰り返し見せながら、メディアはすでにスーパースターづくりに着手した。参議院選挙開票放送の真っ最中だった先月21日夜、全英オープン独占中継権を持つテレビ朝日は開票放送を時々中断して松山の競技場面を放送した。


浮上するスターがあれば沈むスターもあるものだ。松山のデビュー直前まで日本ゴルフの希望だった石川遼(22)に対する関心は弱まった。成績が低調でもひたすら「石川」を叫んできたメディアが彼を離れている。ゴルフと関係がない保険や英語教材のCMにまで出演した石川はCMスターの座も松山に譲ることになるかもしれない。

全英オープンとともに終わった参議院選挙の結果は安倍晋三首相と自民党の圧勝だった。スターを渇望する日本的風土で、しばらく安倍首相の独走時代が続きそうだ。衆議院に参議院まで席巻した安倍政権はすでに傲慢な素顔を現し始めた。副総理はナチス式改憲手法を学ぼうと主張し、文部科学相は「韓国の民度が問われる」と発言した。残念なのは、安倍政権を牽制する野党のスターが見えないという点だ。日本国民が安倍首相の独走を容認したのには、魅力ある野党指導者の不在が決定的な役割をした。

安倍首相と自民党の傲慢な疾走にブレーキをかける“日本野党の松山英樹”が一日も早く現れることを期待する。

ソ・スンウク東京特派員



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