ドイツのミュンヘンには“BMWベルト”(Welt・世界)という複合展示空間がある。BMWの最新モデル展示場であるだけでなく自動車の出庫場だ。子供たちが自動車を勉強できる“ジュニアキャンパス”という空間もある。そばにあるBMW博物館と共に多くの人が訪れる観光名所だ。自動車出庫場が見下ろせる陸橋を通って200メートルほど先のBMW本社にも続いている。
BMWベルトで18日(ドイツ時間)、BMWの初めての韓国人デザイナー、カン・ウォンギュ氏(38)に会った。消費者の目を引くデザインがどんなものなのかを知ることが出来る場所なので頻繁に訪れるという。彼はニュー4シリーズクーペコンセプトカーのデザイン作業を主導し、量産型モデルデザインにも参加した。今年の初め米国デトロイトで開かれた北米国際オートショーでBMWがニュー4シリーズコンセプトカーを披露した時は、現場で直接説明した。4シリーズについて彼はこのように話した。「抑えきれない躍動的な美しさが基本コンセプトだった。個人的な立場だけで見れば、4シリーズは3シリーズの派生型程度で始めたことだった。ところがデザイン作業をしながら“もっと肉感的で、もっと優雅に、もっと素敵な”方向に続けて見たら、ある瞬間、3シリーズと付けるには惜しい新しい級の上位車種があらわれた」。
弘益(ホンイク)大学で産業デザインを専攻した彼は、2001年に現代(ヒョンデ)自動車に入社して1年余り勤めて翌年に米国カリフォルニア州のアートセンターデザイン大学(Art Center College of Design)に行って勉強を続けた。アートセンター在学時は“カナダモーターショー自動車デザイン品評会”で3位に入賞した。BMWに身を置くことになったのは卒業作品のおかげだった。シボレーのスポーツカー“カマロ”を再解釈した作品がBMWカリフォルニアデザイン研究所のデザイナー、クリストファー・チャップマンの目にとまったのだ。2005年に入社後、本社デザインスタジオに所属してBMWの多様なデザインプロジェクトに参加した。
「自動車デザイナーは夢を売る人だ。私が夢見る自動車を描いた後、これを現実化するためにエンジニアを懸命に説得する。そうするためには相当なレベルの工学・部品知識も必要だ」。彼は“直感(gut feeling)”を強調した。それを「さらに軽快で、さらに優雅な姿が本能的に思い浮かぶ能力のようなもの」だと説明した。
韓国の自動車デザインについて彼は「入社初期、車のデザインがあまり良くないと周囲のデザイナーが“現代車のようだ”と言っていたが、今は誰もそのように言わない」とした。「かえってこの頃、欧州では韓国車のデザインが“退屈な”日本車よりもはるかに先んじていると見ている」と付け加えた。それと共に「箸で豆をつまんでキムチをとり分ける韓国の繊細さと精巧さで、そして激しい競争の中で生きてきたことがデザイナー生活に役立つようだ」とした。彼は「BMWがドリームカーをつくるならば私がやりたいし、それができる能力を備えていきたい」と話した。
(中央SUNDAY第333号)
BMWベルトで18日(ドイツ時間)、BMWの初めての韓国人デザイナー、カン・ウォンギュ氏(38)に会った。消費者の目を引くデザインがどんなものなのかを知ることが出来る場所なので頻繁に訪れるという。彼はニュー4シリーズクーペコンセプトカーのデザイン作業を主導し、量産型モデルデザインにも参加した。今年の初め米国デトロイトで開かれた北米国際オートショーでBMWがニュー4シリーズコンセプトカーを披露した時は、現場で直接説明した。4シリーズについて彼はこのように話した。「抑えきれない躍動的な美しさが基本コンセプトだった。個人的な立場だけで見れば、4シリーズは3シリーズの派生型程度で始めたことだった。ところがデザイン作業をしながら“もっと肉感的で、もっと優雅に、もっと素敵な”方向に続けて見たら、ある瞬間、3シリーズと付けるには惜しい新しい級の上位車種があらわれた」。
弘益(ホンイク)大学で産業デザインを専攻した彼は、2001年に現代(ヒョンデ)自動車に入社して1年余り勤めて翌年に米国カリフォルニア州のアートセンターデザイン大学(Art Center College of Design)に行って勉強を続けた。アートセンター在学時は“カナダモーターショー自動車デザイン品評会”で3位に入賞した。BMWに身を置くことになったのは卒業作品のおかげだった。シボレーのスポーツカー“カマロ”を再解釈した作品がBMWカリフォルニアデザイン研究所のデザイナー、クリストファー・チャップマンの目にとまったのだ。2005年に入社後、本社デザインスタジオに所属してBMWの多様なデザインプロジェクトに参加した。
「自動車デザイナーは夢を売る人だ。私が夢見る自動車を描いた後、これを現実化するためにエンジニアを懸命に説得する。そうするためには相当なレベルの工学・部品知識も必要だ」。彼は“直感(gut feeling)”を強調した。それを「さらに軽快で、さらに優雅な姿が本能的に思い浮かぶ能力のようなもの」だと説明した。
韓国の自動車デザインについて彼は「入社初期、車のデザインがあまり良くないと周囲のデザイナーが“現代車のようだ”と言っていたが、今は誰もそのように言わない」とした。「かえってこの頃、欧州では韓国車のデザインが“退屈な”日本車よりもはるかに先んじていると見ている」と付け加えた。それと共に「箸で豆をつまんでキムチをとり分ける韓国の繊細さと精巧さで、そして激しい競争の中で生きてきたことがデザイナー生活に役立つようだ」とした。彼は「BMWがドリームカーをつくるならば私がやりたいし、それができる能力を備えていきたい」と話した。
(中央SUNDAY第333号)
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