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【取材日記】「その国の閣僚の水準」を問う=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
日本の下村博文文部科学相が先月30日、韓国の民度に言及した。

彼はサッカー東アジアカップの韓日戦で韓国応援団が李舜臣(イ・スンシン)将軍と安重根(アン・ジュングン)義士の絵、そして「歴史を忘れた民族に未来はない」という垂れ幕を掲げたことに問題を提起し、「その国の民度が問われる。もし日本国内でこうした行為があったらほかのサポーターが止めただろう」と話した。下村氏はスポーツ問題を総括する閣僚でもある。担当閣僚としてスポーツに政治的要因が介入しては困るという話をしたかったのだろう。

だが、彼の口から出た「民度」という単語は問題だ。民度とは50%、100%のようにきっちりと数字が出てくる単純な測定値ではない。ある者はタクシーに財布を落として降りた時に無事に戻ってくるかでその国の民度を判断し、他の者は信号順守のような交通秩序を話したりもする。謙虚さや相手に対する配慮のようなものも民度の重要な基準だ。そうした点で見ると私は日本国民の民度は高いと思う。


だが、政治はまったく違う。何より他国の民度を見下す極めて非外交的発言を、それも公開的な記者会見の席上で自然に口にすることだけ見ても日本の政治家は国際基準で見ると水準未達、いや落第点だ。常識のない閣僚の発言を数え上げてみれば本当に日本の政治家の水準を問わざるをえない。

「米国には黒人とプエルトリコ人、メキシコ人が多く知的水準が非常に低い」(1986年中曽根首相)、「女性は子ども産む機械」(2007年柳沢厚生労働相)、「侵略という定義は国際的にも決まっていない」(今年4月安倍首相)、「改憲においてナチスの手口に学んだらどうか」(7月29日麻生副総理)など到底羅列できないほどだ。

これだけではない。日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は「慰安婦は必要だった。在日米軍海兵隊はもっと日本の風俗業を活用してほしい」と述べ日本の政治水準を国際社会に広く知らしめた。

われわれが彼ら日本の政治家の発言に青筋を立てて怒り一緒に“低級”になる必要はない。だが明確な警告は必要だと考える。ドイツの社会学者マックス・ウェーバーは、「一国の政治家はその国の国民の民度以上の水準にはなれない」と言った。政治家の水準がそのまま国民の水準という話だ。妄言を繰り返す政治家をそのまま放置しむしろあおるなら、それは日本国民自らの民度を引き下げる結果を招くだろう。

金玄基(キム・ヒョンギ)東京総局長



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