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韓国の金銅半跏思惟像、NYに行けず…文化財庁が不許可

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

金銅半跏思惟像。

「ニューヨークのメトロポリタン博物館展示の象徴性を考慮する時、“千年の微笑”と言われる金銅半跏思惟像は欠かせない」。(韓国国立中央博物館)

「大切な国宝がしばしば海外に出て行くのは望ましくない。き損が憂慮される」。(韓国文化財庁)

韓国の国宝第83号金銅半跏思惟像の米国展示出品をめぐる論議が“国外搬出不可”で最終決定された。文化財庁は10月29日から来年2月23日まで米国メトロポリタン博物館で開かれる『黄金の国、新羅』特別展展示のために国立中央博物館が申請した文化財搬出目録についての審議結果を30日、博物館に公式通知した。当初博物館が申請していた国宝級の遺物計21件26点中、3件3点を除く18件23点の海外搬出が許可された。搬出が不許可になった文化財は、国宝第83号の金銅半跏思惟像と騎馬人物形土器(国宝第91号)、土偶装飾長頸壺(国宝第195号)などだ。


しかし今回の決定手続きをめぐって論議が起きている。国宝級文化財を海外に搬出するためには政府傘下の文化財委員会の審議を経て文化財庁長の許可を受けなければならない。最終許可権は文化財庁長にあるが、文化財委員会の専門性を認めてこれまで庁長が委員会の決定をひっくり返した事例はない。文化財庁は今回の決定について「4月に開かれた文化財委員会の審議で、大量の国宝がしばしば海外に出て行くのを憂慮して“条件付き可決”の決定が下され、これに伴い、き損の危険性がある一部の遺物が除外された」と明らかにした。

一方、国立中央博物館や文化財委員らは「ビョン・ヨンソプ文化財庁長が独断で決定をひっくり返した」と主張している。審議に参加したある文化財委員は「頻繁な国宝搬出が指摘されたが、メトロポリタン博物館が持つ象徴性を考慮して最終的に許可の決定を下した」と話した。ほかの文化財委員も「(庁長が委員会の決定を無視する)前例のない状況に委員も戸惑っている」として「手続き上では問題がないとしても、文化財庁長が個人的な判断ですべてのことを決めれば委員会の存在意義が何なのか」と反問した。



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