デービッド・コーエン米財務省テロ・金融情報次官。
コーエン次官は「対北朝鮮制裁が効果をあらわす兆しがある」として「国際金融システムについての北朝鮮のアプローチがかなり崩壊し、武器代金支払いのためにもペーパーカンパニーや代理人を前面に出したり現金の札束を使ったりしなければならない状況」と説明した。彼は最近キューバから武器と砂糖を載せて北朝鮮に向かう途中でパナマ当局に摘発された清川江(チョンチョンガン)号事件について「北朝鮮の切迫した状況を見せたもの」と評価した。北朝鮮の在来式武器の質が悪くて関心を持つ国が少ないだけでなく、代金の支払いも難しくなっているという分析だ。
コーエン次官は対北朝鮮制裁にもかかわらず、金正恩体制に入ってから豪華な偶像化の建築物が次から次へと登場しているという記者たちの指摘に「国連制裁はぜいたく品を防いでいるが、高級大理石やシャンデリアまでは統制できない」として「だが、住民たちが苦痛を受けているのに自分たちは派手な生活を送るという北朝鮮エリートの能力は制限している」と強調した。
コーエン次官は5月に出された中国内の北朝鮮の朝鮮貿易銀行に対する中国側の取引中断措置に関して「中国が(米国の対北朝鮮制裁に)協力したとは見にくく、自らの目的に従って行ったことだと見るべきだろう」と判断した。
彼は「中国が全般的に協力的でなかったという意味か」という追加質問が続くとすぐに「中国が非協調的であったというのではなく、中国側の行動が米国に好意(favor)を施そうとしたものではなくて、中国の金融機関指導部がそれが正しいと判断して行動したという意味」と説明した。
日本を経て29日にソウルに到着したコーエン次官は、訪韓目的に関して「北朝鮮の核・ミサイル開発とイランの核プログラムについて韓米両国が緊密に連係して一致した対応をするためのもの」と説明した。コーエン次官は30日にキム・ギュヒョン外交部1次官やチョ・テヨン韓半島平和交渉本部長らと会って対北朝鮮制裁の履行状況を協議した。
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