南海岸の養殖場で赤潮のために死んだ魚を適時に回収できず、魚が腐り海を汚染している。写真は29日に慶尚南道統営近海の養殖場で漁民が死んだマダイとカワハギをすくい出す様子。
赤潮の被害が海洋環境汚染に広がっている。赤潮が猛威を振るい死んだ魚は幾何級数的に増加しているが、これを除去する装備が不足しており魚が腐っていきつつある。
現在最も赤潮の被害が激しい統営市はクレーン5台とダンプトラックを動員して魚を回収している。しかしこの程度では足らないのが実情だ。山陽邑(サンヤンウプ)で養殖場を運営するオ・ユンソク社長は、「78個のすべてのいけすでマダイとカワハギが全滅した。装備不足で1週間でようやく6個のいけすの処理が終わった」と話した。やはり統営で養殖をするユ・グククァンさんは、「魚の大量死による2次汚染がさらに深刻になればこの海では養殖業を永遠にあきらめなければならないかもしれない」と心配する。統営市漁業振興課の担当者は、「現在の装備では死んだ魚を適時に回収できず、29日に軍部隊に装備支援を要請した」と明らかにした。
海洋水産部によると、赤潮被害が初めて発生した今月20日から29日までに集計された養殖魚の大量死の被害は1310万匹、86億ウォン分に達する。すべて慶尚南道で、その大部分が統営で発生した。この集計は回収された魚を基準としたものだ。回収できず養殖場で腐っていく魚まで合わせれば被害はこの何倍にも達するというのが養殖漁民の主張だ。漁民は「被害調査と回収が終われば被害額は数百億ウォンになるだろう。統営を特別災害地域に宣言しなければならない」と口をそろえた
赤潮被害で養殖魚が大量死、腐敗による海洋汚染も…韓国(2)
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