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<東アジア杯>韓国、レギュラーと控えの区別ないトレーニング

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

東アジア杯第2戦の中国戦を控えた洪明甫サッカー代表チーム監督(中央)が23日、坡州トレーニングセンターで行われたトレーニングで選手たちを見守っている。洪監督はチョッキでレギュラーと候補を分けずに競争させている。

サッカー代表チームのトレーニングで記者らが最も忙しいのは監督が選手にチョッキを分ける瞬間だった。練習の時のチョッキを着用するかどうかで実戦に出るベスト11の90%以上を推察できたためだ。チームを区分するために利用するチョッキがレギュラーと控えを分ける身分証のような役割をした。たいていチョッキを着た側がレギュラーだった。

洪明甫(ホン・ミョンボ)サッカー代表チーム監督は17日の招集後初めてのトレーニングを控え、「今後トレーニング中に着るチョッキは何の意味もない。ただのトレーニング道具にすぎない」と宣言した。

洪監督もチョッキを使うことはある。時には11人ずつチームを分け、片方のチームにチョッキを着せる。異なる点があるならばチョッキ着用の有無でレギュラーと控えを分けないということだ。これまでの国家代表チーム監督は先発で出る選手たちを区分して集中的なトレーニングをした後、後半の交替状況を念頭に数人のチョッキを着せ替えて仕上げのトレーニングをするケースが多かった。これに対し洪監督は多くて4回以上チョッキを着替えさせ選手構成を多様に変えてトレーニングを進める。23日のトレーニングではキム・シンウク、ソ・ドンヒョン、ヨム・ギフン、コ・ムヨルら攻撃手にかわるがわるチョッキを着せた。Aマッチ46回出場で代表チーム経験が多いヨム・ギフンは「だれが先発で出るのか選手たちもイメージをつかむのは容易でない」と話した。


試合2~3日前にベスト11を公表した趙広来(チョ・グァンレ)元監督、試合前日のミニゲームを見ればレギュラーの輪郭がわかった崔康熙(チェ・ガンヒ)前監督とは違うスタイルだ。記者らがベスト11を予測するのは難しくなったが、約11カ月残ったワールドカップ・ブラジル大会を狙いチームの再構成を始めた現時点では洪監督の方式はかなり効果的だ。

チョッキを活用する方式だけでなくトレーニングの時もレギュラーと控えを区分せず同等に対する姿も印象的だ。戦術トレーニングが始まれば23人の選手は全員が自分のポジションに立ってボールを受ける準備をする。1ポジション当たり最低2人の選手が並んで立っている姿が異色だ。1回ごとに交替してトレーニングを繰り返し疎外される人なく全員が戦術を熟知できる。戦術理解度が足りない選手がいれば洪監督が個別に呼んで説明したりもする。チョン・ソンニョンは「だれもがスタジアムで自分の役割を果たせるようにする過程だと感じられる」と話す。

おかげでトレーニング場には熱気と緊張感が共存する。サッカー協会のイ・ジェチョル広報チーム代理は、「表情は全員明るいが、選手たちは内心緊張している。だれも自分がレギュラーとは考えていない。競争がいつになく激しい」と話した。全員が合流してから3日しかなかった韓国が20日にオーストラリアとの東アジアカップ第1戦で21本のシュートを放ち試合を圧倒できた原動力だ。

韓国は24日午後8時に華城(ファソン)総合競技タウンで中国を相手に第2戦に臨む。中国とのこれまでの戦績は16勝1敗11分け。2010年に日本で開かれた東アジア杯で0対3で破れた韓国は雪辱を誓う。中国は第1戦で強豪日本と3対3で引き分け勢いに乗っている。

ユン・ドクヨ監督が導く女子代表チームも同じ場所で午後5時15分から中国と対戦する。初戦で北朝鮮に負けた韓国は背水の陣を敷いて試合に臨む。中国もやはり日本に0対2で敗れこれ以上は負けられない。





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