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「朝貢体制よりも平等外交が中国と地域平和の助けに」…米ハーバード大学教授(2)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
--朴槿恵(パク・クネ)大統領の訪中が成功的という評価を受けている。韓中関係の将来をどのように見るか。

「朴大統領の中国行きは、韓国が中国とより堅固な関係を結びたいという意味と受け止められただろう。これを習近平が真剣に受け入れたという兆候が見える。中国が継続して強くなっていくのと同時に引き起こされる重要な問題がある。中国がどんな形態の世界を追求するかだ。中国が帝国主義的体制を望むのか、でなければほかの国々をより平等な存在として受け入れるのかによって大きく変わる。このような次元で、中国と特別な歴史を持った韓国がどのように対応するのかというのは、非常に大きな意味を持つ」。

--中国は中華思想に立脚し、周辺国との朝貢関係を追求するという批判もある。


「中国の歴史の中では周辺の国々を制圧した帝国主義的なシステムだけがあったわけではない。宋が代表的な事例なのだが、この時には他国を同等な存在と認定して待遇した。周辺国との効率的な交流といった次元で見ると、この当時の平等主義的な体制がはるかに優秀だった。宋の時代には長期間平和が維持され、経済交流も活発で東アジア地域全体が繁栄した。このような論理で中国を説得するのが効果的な戦略であろう」。

--中国の歴史の中で最も関心が高い時代は。

「秦漢時代だ。巨大な中華帝国が初めて形を備える時期であるためだ。近頃、中国で秦漢両国の出現に関連した映画があふれているのも同じ理由からだ。今の中国とも比較研究してみるに値するものが多い。ある意味で今の中国は、漢がそうしたように、毛沢東の遺産の上に新しい帝国を建設しているということだ」。

--どんな部分が興味深いのか。

「漢の興亡過程とこれに関連した論争がおもしろい。例えば漢のように巨大な帝国をつくるのが望ましいことなのか、でなければそれ以前の春秋戦国時代のように天下が分かれていたほうが良かったことなのかを研究するのが興味深い」。

--最も好きな中国の本は。

「一つを選ぶのは難しいが『論語』『荘子』の2冊を挙げたい。2つの本が描く世界は完全に違う。しかし、一つひとつの文章に集中していては特別な面白みはないが、本全体を読むと大きな感動を得ることになるという共通点がある。孔子・荘子の色々な言葉を別々に引用するように読むのは簡単だが、それでは難しい」。

(中央SUNDAY第332号)



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