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【中央時評】日本の知識人の錯覚(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
昨年8月に李明博(イ・ミョンバク)大統領の独島(ドクト、日本名・竹島)訪問と「天皇謝罪」発言、韓日軍事秘密保護協定締結の留保で韓日関係が最悪の状況になって以来、反転の兆しが見えない。朴槿恵(パク・クネ)政権に入れば良くなるのではという期待はすぐに崩れた。安倍晋三首相をはじめとする日本政界の指導者の無分別な言葉が状況を悪化させた主犯だろう。今のところ韓日首脳会談の開催の可能性はゼロに近いようだ。外務次官レベルの常時協議チャンネルの稼働にかろうじて合意したにすぎない。

先日、筆者は東京で日本の知人と一緒に、韓日関係がこのように悪化した理由について意見を交わす機会があった。日本側の人たちの見解は全く予想と違った。領土や歴史問題は対外的な名分にすぎず、韓日関係が悪化した本当の理由は韓国政府の“中国傾斜”のためだということだ。朴槿恵大統領の訪中の成功を妬んでいるのではと問いただすと、彼らは鈴置高史日本経済新聞社編集委員が2月に出した『中国に立ち向かう日本、つき従う韓国』という本の話を始めた。最近の日本社会で相当な共感を得ている本であるため、一度読んでほしいということだった。

ソウル特派員を務めた知韓派の鈴置委員が日経ビジネスオンラインに掲載したコラムと対談を綴って出したこの本は、筆者の目には3つの点で刺激的だった。一つ目は、中国の浮上後、経済と安保上の理由のために「韓国が中国を追従し、日本を卑下する従中卑日」戦略をとっているという主張だ。日本とは保留した軍事秘密保護協定を中国とは締結しようとし、日本と中断した通貨スワップ協定を中国とは拡大・延長する一方、日本を抜いて中国との2国間自由貿易協定(FTA)を積極的に推進しているという事実を見ても分かるということだ。


二つ目、彼は韓国が当分は“二股外交”でワシントンと北京のを天秤にかけるだろうが、最終的には「米国を離れて中国を追従(離米従中)」することになると予想する。いわゆる「韓中同盟」が、韓国には「米国とは安保を、中国とは経済を」という二元的矛盾関係を解消し、北朝鮮の核に対して保護膜を構築すると同時に、日本に対する連合戦線を形成するという利点があるためということだ。特に日本との摩擦を解消させようとする米国よりも、自分たちの代わりに日本と戦ってくれる中国が韓国にはるかに魅力的だと診断している。





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