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【社説】ソウルに来た北朝鮮選手団を歓迎する

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
卓球の試合が歴史的な米中和解への出口を切り開く契機になったように、南北間でもスポーツ交流が関係改善の触媒剤の役割を果たした前例が少なくない。1990年10月、京平〔ソウル・平壌(ピョンヤン)〕サッカー大会が44年ぶりに復活してから約1年後に南北基本合意書が採択された。99年8月、平壌で南北労働者サッカー大会が開かれて約10カ月後の2000年6月に初めての南北首脳会談が開催された。20~28日に韓国で開かれる2013東アジア杯参加のために昨日ソウル入りした39人の北朝鮮女子サッカー選手団を私たちが注目する理由だ。北朝鮮選手団が訪韓したのは2009年4月にソウルで開かれた2010南アフリカW杯予選に北朝鮮サッカー代表チームが参加して以来4年3カ月ぶりだ。

91年2月、南北が国際大会に単一チームを構成して出場することにした歴史的合意をして以降、南北のスポーツ交流と協力は大きな進展を見せた。その年の4月、日本の千葉で開かれた第41回世界卓球選手権大会で“コリアチーム”は女子団体戦で優勝の偉業を成し遂げた。2000年シドニーオリンピックを筆頭に9回にわたる大小の国際大会で南北選手団は“朝鮮半島の旗”を前面に出して共同入場した。2002釜山(プサン)アジア競技大会と2003大邱(テグ)ユニバーシアード大会に、北朝鮮は選手団はもちろん大規模応援団まで派遣しながら南北スポーツ交流は絶頂をきわめた。

だが李明博(イ・ミョンバク)政権になって南北スポーツ交流は事実上、全面的に中断された。李明博政権の強硬な対北朝鮮政策のせいもあるが、韓国哨戒艦『天安(チョナン)』爆沈、延坪島(ヨンピョンド)砲撃など北朝鮮の挑発のせいが大きかった。朴槿恵(パク・クネ)政権は南北関係とは関係なく純粋な人道的支援とスポーツ・文化交流は行うという立場だ。北朝鮮女子サッカーチームの訪韓を承認して、2014仁川(インチョン)アジア競技大会の参加を北朝鮮に要請したのもこうした趣旨であろう。韓国バスケットボール連盟(KBL)は来月、北朝鮮男子バスケットチームを招待して南北バスケットボール祭を開催する方案を推進中だ。


南北対話が再開されたが、開城(ケソン)工業団地正常化のための実務会談は依然として難航している。北朝鮮選手団の今回の訪韓が、南北スポーツ交流と協力に再び燃料を入れて火をつけ南北関係にも薫風として作用することを望む。北朝鮮女子サッカー選手団の訪韓を歓迎し、善戦を祈りたい。



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