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6年越しで意気込む安倍氏「親の敵討ちのような選挙、必ず勝つ」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

安倍晋三首相

「必ず勝つ。親の敵を討つような選挙だ。もしこの選挙で勝てなければ、私は死にたくても死にきれない」。

21日に投開票が行われる参議院選挙を控えた安倍晋三首相の覚悟だ。決して負けられない戦いだと規定したのだ。なぜ“親の敵”のような選挙なのか。

2006年9月、戦後日本で最年少の首相(当時52歳)となった安倍氏の支持率は70%であった。歴代4位の高い支持率を背負った安倍氏は怖いものなしだった。若い側近を集めて内閣をつくり“友だち内閣”という汚名を買ったが、意に介さなかった。憲法改正や教育基本法改正など、したいことは何でもしようとした。


◆2007年民主党に負けて2カ月後に首相退陣

しかし閣僚の失言や資金スキャンダルが絶えなかった。国民はすぐ背を向けた。結局、安倍氏は2007年7月の参議院選挙で惨敗した。37(自民党)対60(民主党)という記録的惨敗であった。参議院第1党の席を民主党に譲った。これは結局2年後の総選挙(衆議院選挙)の敗北と政権交代の口実にもなった。選挙敗北後、安倍氏はさらに2カ月を持ちこたえて9月に潰瘍性大腸炎を理由に、逃げるように荷物をまとめた。恥辱的な終止符であった。

それから5年ぶりの昨年9月、自民党総裁としてカムバックした12月総選挙で圧勝をおさめた。政権を奪還した安倍首相は、アベノミクスを武器に常勝疾走している。彼が意気込んできた雪辱戦は、あともう6日を残すところだ。

両院制である日本では、衆議院を制覇してこそ政権を握ることができる。衆議院で多数党の総裁を首相に選出するためだ。参議院選挙は政権去就とは関係がないように見られるが日本の政治史では、多くの首相が参議院選挙の敗北の責任を負って途中下車した。参議院選挙が持つ中間審判的な性格のためだ。

また衆議院は与党、参議院は野党が掌握するいわゆる“ねじれ国会”の様相になれば、いかに人気がある首相でも安定した政権運営ができず、1年前後の短命に終わる現象が2012年まで6年間繰り返されてきた。このため今回の選挙で必ず参議院でも過半数を奪還して長期政権の基盤を固めたいというのが安倍氏の野心だ。

現在の与党自民党は衆議院480議席中294議席を、連立与党の公明党(31議席)を合わせれば325議席を掌握している。だが参議院は242議席中84議席で、過半どころか民主党(86議席)にも押されている。任期6年の参議院は3年ごとに交代し議席の半分である121議席を選ぶ。今回新しく選ばない121議席中、自民党(50議席)と公明党(9席)で59議席を確保している。したがって2党が今回の選挙で63議席以上確保すれば参議院まで掌握することになる。



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