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原子力発電所の納品不正関与、現代重工業本社など家宅捜索=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国の検察が10日、蔚山(ウルサン)の現代(ヒョンデ)重工業本社や元・現職の役職員の自宅を家宅捜索した。韓国水力原子力(韓水原)幹部の自宅や知人の家から発見された数億ウォンの現金の出処が現代重工業と分かった翌日のことだ。釜山(プサン)地検東部支庁の原子力発電所不正捜査団はこの日午後、現代重工業電機電子システム事業本部や海洋プラント設備事務室などから原子力発電所契約から納品までの関連書類、コンピューターファイル、会計帳簿などを押収して分析中だ。

検察関係者は「韓水原のソン某部長(48、拘束起訴)の家や知人の家から発見された約7億2000万ウォン(約6264万円)の出処などの確認のために関連資料を確保した」と明らかにした。ほんの1日前に原子力発電所の不正関与事実を否認していた現代重工業は当惑を隠せずにいる。現代重工業関係者は「検察で捜査が行われているので会社側で真偽を確認している段階だ。公式立場の発表は後ほど行う」と話した。これに先立ち検察は、先月ソン部長と知人の自宅から6億2000万ウォンに達する5万ウォン札の現金と関連メモを捜し出した。このうち約6億ウォンは済州道(チェジュド)に住んでいた知人が旅行用カバンに直接現金を入れて検察に渡したと伝えられた。当初ソン部長はお金の出処について口を閉ざしていたが、捜査が進むうちに現代重工業などから7億2000万ウォン余りを受け取ったと述べたと伝えられた。

ソン部長は2010年初めに韓国電力に派遣され、最近まで原子力発電所の設備購買業務を担当していたが、この過程で現代重工業から納品請託と共に金を受け取ったということだ。現代重工業は2011年から今年まで原子力発電所設備である非常発電機やポンプ・変圧器関連部品を韓国電力に供給した。原子力発電所業界ではソン部長が購買を担当していた間に現代重工業が3000億ウォン以上の設備を韓国電力に納品したと見ている。


検察は、ソン部長が受け取ったお金と発見された現金の差額である1億ウォンの使い道も追跡してきた。また、このお金が韓水原の上層部ラインはもちろんで政・官界まで流れた可能性が高いと判断している。



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