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【社説】漢字教育、積極的な解決策を模索しよう=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国はハングルと漢字を持っている。ハングルは世界的に最も創意的な言語という民族的自負心の象徴であり、漢字は文化遺産を蓄積しこれを次の世代に伝授する言語的道具だった。韓国の語文政策がハングルを優先視しながらも漢字の価値を認める方向を維持してきたのもこのような理由からだ。最近になり北東アジア地域の国同士の人的・経済的交流が深まり、協力と共存が切実になりながら漢字の重要性は従来よりも一層強調されている。韓日中賢人会議が共通漢字800字を選定し発表したのもこうした時代的意味が込められている。

朴槿恵(パク・クネ)大統領がきのうメディアの論説室長・解説委員室長らと昼食をともにしながら漢字教育強化の重要性を改めて強調した。学生らがEBS(教育放送)やインターネットを通じて漢字と自然に接し学べるようにする方策も提示した。1970年代以後、小学校から漢字教育は消え、創意的体験活動や裁量学習時間としてどうにか命脈を維持している。これまで漢字教育は学習誌業者のような私教育業者が担当してきたといっても過言ではない。朴大統領が提示した方策もやはり公教育で漢字教育を強化することとは距離があるように見える。漢字教育を強調してややもすれば私教育熱風が吹きかねないという現実的問題点を考慮した対案と考えられる。

実際に文竜鱗(ムン・ヨンリン)教育監が2学期から放課後時間を通じ教科書に出てくる漢字語を中心に漢字教育をすると明らかにしたところ、ハングル団体と父兄団体が反対運動を行っている。このように学生たちに負担を負わせる漢字教育は歓迎されにくい。だが、韓国語と文字の相当部分が漢字語である点を考慮すれば、最小限教科書に出ている語彙がどういう意味なのかは正確にわかるようにするべきだ。また、現在のように漢字教育を私教育市場に預けておくというのは国の将来を見ても大きな問題になりかねない。教育当局は学生たちの負担を大きく膨らませない範囲の中で学生たちが幼い時期から学校で漢字教育をしっかり受けられる方策を講じるよう望む。漢字に対する開かれた姿勢が必要だ。

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