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【コラム】韓中FTAで韓国経済の新しい跳躍を(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
「FTAはFarmer Terror Action。農民を殺す韓米FTAの交渉を中断しなさい」(2006年2月)(※FTAはFree Trade Agreementの略)。「韓国の農村をすべて押し倒す韓中FTA交渉を直ちに中止しなさい」(2013年7月)。どこかで見たような“デジャブ”が再び登場した。7年前、韓米自由貿易協定(FTA)交渉開始の時のように、今月2~4日に韓中FTA第6次交渉が行われた釜山(プサン)のBEXCO(ベクスコ)前には数千人のデモ隊が集まって連日糾弾デモを行った。FTA交渉が行われるたびに見られる姿だ。常に“推進”と“阻止”の相反した声が対立する。

しかし韓国がFTAを冷遇して昔に戻ることは事実上、不可能だ。韓国は現在の米国、欧州連合(EU)など46カ国とFTAを締結して実行中だ。世界経済の60%に該当する地域だ。全世界の貿易の10.5%を占める中国は13億の人口を持つ魅力的な消費市場だ。理論的には最適なFTAパートナーである。FTAで中国企業・資本が韓国にたくさん進出して来たら、韓半島における戦争の可能性をかなり低くできるという主張まで出てくる。

韓中修交21年でFTA交渉が本格的に始まっただけに、韓国が逃してはいけない大きな課題も少なくない。


何よりも、交渉の進度より内容を重視すべきだ。交渉を台無しにする最も大きな原因は、妥結期間をあらかじめ決めておくことだ。2007年の韓米FTA最終交渉当時、韓国政府が3月末に期間をあらかじめ決めておいたために米国側の遅延戦術に巻き込まれて苦労した経験がある。すでに韓国内では8月や9月としながらFTA妥結を楽観視するような話が出ている。韓中首脳会談の後続の成果を出すのに汲々として、どんな国政課題の達成を押しつけないだろうかと憂慮される。急がずに交渉争点を念入りに確かめてみて、じっくりと対応戦略を整える時だ。

(中央SUNDAY第330号)





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