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<アシアナ機着陸失敗>「事故機の操縦士、B777運航経歴わずか43時間」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
アシアナ航空機のサンフランシスコ空港着陸衝突事故と関連し、国土交通部(国土部)は7日、「該当航空機を43時間しか運航していない操縦士が機長席に座り、操縦桿を握った」と明らかにした。

これを受け、国土部は今回の事故が社内教育訓練過程で発生した可能性もあるとみて現地調査に着手し、波紋が予想される。

7日の国土部とアシアナ航空によると、6日午前11時28分(現地時間)に米サンフランシスコ空港で事故を起こしたアシアナ航空OZ214便では、事故当時、イ・ガングク機長(46)が機長席に座っていたことが分かった。


イ機長はアシアナ航空運航インターン出身で、01年運送用操縦士の資格を取得し、これまで中型航空機A320などを9793時間運航しているが、今回事故が発生した大型航空機B777-200ERの場合、機種免許の取得後43時間しか運航していない。航空機は機種ごとに操縦法が異なるため、他の航空機を操縦するためには新しく機種免許を取得する必要がある。

航空操縦士は2人1組で航空機を運航する場合、原則的に機長席に座る操縦士が離着陸など操縦を担当することになっている。経験が多いイ・ジョンミン機長(46)は事故当時、非常状況で主導的に航空機を運航する役割を担当し、副機長席に座っていた。

これに関し、国土部の関係者は「出発から事故発生までイ・ガングク機長が機長席に座り、操縦桿を握ったことが確認された」とし「今回の飛行は“教官”のイ・ジョンミン機長と“教育訓練生”のイ・ガングク機長の教育訓練飛行として進行された」と述べた。

事故当時、サンフランシスコ空港28L滑走路は航法誘導装置が故障していたため、操縦士が手動で着陸を試み、事故が発生した。グライドスロープ(glide slope)と呼ばれるこのコンピューターシステムは着陸する航空機の下降経路を計算し、随時航空機に送る役割をする装置。当時サンフランシスコ空港の航法誘導装置の故障は世界航空会社にあらかじめ通知されていた。

尹永斗(ナユン・ヨンド)アシアナ航空社長(62)はこの日の記者会見で、「計器に異常が発生すれば本社に設置された指揮装備に自動で異常内容が表示されるが、今回は飛行機が着陸するまで異常信号がなかった」と述べ、機体の欠陥の可能性を排除した。

アシアナ航空旅客機は7日午前3時28分(日本時間)、米サンフランシスコ空港に着陸する際、地上に衝突した。飛行機には韓国人77人を含む乗客と乗務員の計307人が搭乗し、うち2人が死亡した。死亡したのは中国人女子高校生の王琳佳さん(16)と王琳佳さん(17)。負傷者181人(重傷49人)のうち5人は状態が深刻だ。

この日の事故は、飛行機の後部が海に接した空港の防波堤に衝突して発生したという。衝突した旅客機は滑走路を離脱し、翼・エンジンなどが胴体から分離破断した。事故機は乗客が避難した後、火災が発生し、機体の大半が焼けた。

米運輸安全委員会(NTSB)が事故原因の調査に着手し、韓国国土部はこの日午後1時、事故調査班を米国に派遣した。NTSBは事故機の機体からフライトレコーダー(別名ブラックボックス)を回収した後、精密分析のためにワシントンに移した。



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