しかし今回の共同声明には、中国が従来の３原則を放棄せずに「北朝鮮の非核化」努力が必要だという点を強調する表現が含まれた。韓国が北朝鮮の核開発に懸念を表現し、これを根拠に双方が「有関核兵器開発」は深刻な脅威だという認識で一致したと明らかにした。国連安保理関連決議および「９・１９共同声明」の履行を強調したのも、北朝鮮に対する直接的な圧力の意味を持つ。


また政治・安保分野で戦略的な疎通を強化するさまざまな措置に合意することで、北核問題をめぐる懸案を常時、緊密に協議できるようにした。韓米、米中、韓中首脳会談を経て、３カ国が北核問題の解決に向けた調整された共同の努力をしていくシステムが構築されたのだ。以前のように韓中の間で北核問題に対する立場が平行線をたどることは今後、大きく減ると期待できる。