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【コラム】韓国経済が低成長に陥った理由は…(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
文明史で現代を指す用語はいくつもあるが、「プラスチック時代」を欠かすことはできないだろう。人類が使う道具の主材料は過去、石器と青銅器・鉄器を経て、今はプラスチックになったといっても過言ではない。プラスチックは日常雑貨から先端電子産業の素材まで幅広い分野に活用され、現代文明を支えている。

プラスチックの発明は意外にもビリヤードボールから始まった。ビリヤードボールはもともと象牙で作られたが、19世紀半ばに入るとピアノの鍵盤などで象牙の需要が増えた半面、象の数は減少した。すると、ビリヤードボールを作っていた会社が、象牙に代わる材質を探すために懸賞広告を出した。これを見た米国人ジョン・ハイアットが新しい材質を求めて実験している途中、最初のプラスチックのセルロイドを開発した。

韓国の草創期のプラスチック導入の歴史もドラマチックだ。LGグループの母胎ラッキー化学は解放後、化粧品事業を開始、刻苦の努力の末、輸入品に比べても遜色がないクリームを開発した。問題は容器の蓋だった。すぐに割れるため、消費者の不満があふれた。当時市場で競争していた米国製化粧品の蓋は投げても割れず、踏んでも壊れなかった。プラスチックだった。具仁会(グ・インフェ)LGグループ創業者の特命で、プラスチックの開発に着手することになった。当時、韓国にはプラスチックに関する専門家や資料が皆無だった。苦労して外国から入手した合成樹脂に関する本を熱心に研究した結果、ついにプラスチック製造技術を知った。現在世界4位の生産能力と輸出品目のうち5位を占める韓国の石油化学産業の歴史はこのように始まった。


1930年代に入りビニール袋・飲料水ボトルの材料となるポリエチレンが開発され、合成繊維のナイロンが誕生し、プラスチックは人類生活を画期的に変化させた。韓国はスタートは遅れたものの、今では世界的な競争力を誇る先端プラスチック分野も保有している。例えば液晶ディスプレー(LCD)はグローバル市場規模が年800億ドルにもなるが、韓国企業が半分以上を占めている。次世代ディスプレーの有機発光ダイオード(OLED)は事実上、世界市場を独占している。



【コラム】韓国経済が低成長に陥っ붂理由は…(2)

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