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【社説】韓中関係の新しい出発宣言

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領と中国の習近平国家主席が韓中関係の新たなスタートを宣言した。朴大統領と習主席は昨日、北京で首脳会談を開き、「韓中未来ビジョン共同声明」を採択した。20年先を眺めて両国関係を政治・安保、経済・通商、人的・文化的交流、国際協力など幅広い分野で、全面的・多層的に協力する関係に発展させていくというものだ。未来ビジョン共同声明の本文と付属書には、これを実現するためのロードマップとアクションプランが含まれている。修交21周年を迎え、韓中関係が新しい次元のパートナー関係に進化する転機を迎えたと見なすことができる。

1992年の友好協力関係から始まった両国関係は、戦略的協力パートナー関係にまで格上げされたが、「経熱政冷」の現実的限界を抜け出せなかった。特に李明博(イ・ミョンバク)前政権の米国偏向的外交のため、韓中関係は経済的な相互依存性の深まりにもかかわらず距離が存在していた。政治・安保分野の協力強化を通じて韓中関係を「経熱政熱」の関係に発展させ、戦略的協力パートナー関係の充実を図るというのが朴槿恵政権の構想だ。首脳間の疎通強化、青瓦台(チョンワデ、大統領府)外交安保室長と中国外交担当国務委員間の対話新設、外交長官ホットライン稼働、次官級戦略対話の年2回実施など具体案にも合意した。韓米同盟を土台に中国との政治・安保関係を発展させるというのは良い選択だ。

両国首脳は高いレベルの包括的な韓中自由貿易協定(FTA)締結を目標に、交渉の進展のために努力することにした。韓中FTAは、両国が経済的な同盟関係を結ぶことを意味する。韓中間の人文関係強化のために政府レベルの人文交流共同委員会を新設するという点も目を引く。同じ文化圏にある両国の人文交流と協力は、心で接近する良いアイデアだ。


北朝鮮の核問題に関し、朴大統領は記者会見で「両首脳はいかなる場合も北の核保有は容認できないという認識で一致した」とし「北の非核化と韓半島の平和・安定が両国の共同利益に合うことを確認した」と述べた。しかし共同声明では韓半島非核化のために共同で努力するという原則的な立場表明にとどまった。オバマ米大統領との首脳会談で「北核不用」の立場を習主席が明確にしたのに比べると、やや物足りない感じがする。中国としては韓中首脳会談で北朝鮮を刺激する表現を使うのが難しかったのだろう。韓米、米中、韓中の首脳会談を通じて、北朝鮮の非核化のための韓米中3角協調の基本枠は用意されたとみられる。

習主席は朴大統領の韓半島信頼プロセスを歓迎し、対話による南北関係改善の必要性を強調した。北朝鮮は対話攻勢に出ているが、韓国と米国は北朝鮮の誠意を疑っている。行動で誠意を示すよう北朝鮮を説得し、圧力を加えるのは、相変わらず中国の役割として残っている。



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