俳優キム・スヒョンが映画『隠密に偉大に』で今年公開作品のランキングで４位に入ったことから、その功労により株価を高めている。

２３日、同作の投資・配給会社「ショーボックス（株）メディアフレックス」側によると、同作はこの日午前１１時基準で累積観客数６０５万７９７人を記録した。『７番部屋の贈り物』『アイアンマン３』『ベルリン』に続き、今年韓国内での公開作の興行順位４位に該当する成績だ。

ブラッド・ピット主演のハリウッドブロックバスター『ワールド・ウォーＺ』とスーパーマンの一代記を描いた話題作『マン・オブ・スティール』の公開後はしばらく伸び悩んでいたものの、依然と数多くの観客を劇場に呼び込んでいる。公開１８日目の今月２２日土曜日の１日だけで２１万６５９人を集めたことは特に目を引く。


同作の上昇気流が衰えないなか、最も注目されているのは主演俳優のキム・スヒョンだ。これに先立ち、『隠密に偉大に』が完成度問題のため評壇から酷評を受けていたにもかかわらず、１０代の女性観客の圧倒的な支持を得て、映画の興行を牽引したためだ。映画がスクリーン独寡占疑惑に巻き込まれ、大衆的な好感度が下がった状態でも、引き続き観客を集めることができたのは、キム・スヒョンに対するファンの堅い忠誠心のためだと関係者は分析している。

キム・スヒョンが映画の短所を長所に昇華させる驚くべき能力を示すと、芸能界でもキム・スヒョンの囲い込みに熱を入れ始めるようになった。下半期のドラマ・映画の出演要請はもちろん、広告主からのＣＭモデル交渉も盛んだ。すでにＣＪ第一製糖のデザート関連広告がキム・スヒョンをモデルにしてから４８億ウォン（約４億円）以上の売上げを記録した事実が伝えられ、ＣＭモデルとしての影響力も証明されている状態だ。

芸能界関係者は「現在、投資者から『キム・スヒョンさえ連れてくることができれば、投資額は確実に保障しよう』との言葉を聞いた映画製作会社が多いという。また、ドラマ製作会社も放送局から『キム・スヒョンさえ連れてくることができれば、編成は１００％』との言葉を聞いているという。ドラマ『太陽を抱く月』を４０％台の“国民ドラマ”に引き上げたことに続き、出番がそこまで多くなかった『１０人の泥棒たち』が“１０００万映画”になり、そのうえ『隠密に偉大に』でスマッシュヒットを繰り出している。キム・スヒョンの能力を無視することができない証拠だ」としながら、「能力も能力だが、キム・スヒョンには素晴らしい気のパワーがあるのも事実」と話した。