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北核めぐり激しい外交戦…“10年ライバル”趙太庸-金桂寛が再激突(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆「IAEA復帰」…9・19声明主導

主要会談で趙本部長と金次官は常に会い、夜通し交渉をしながら何度も交渉力を競った。韓国側代表団として参加したある関係者は「金桂寛外務次官は自信に満ちている一方、趙本部長は慎重かつ根気があるスタイルだった」とし「金次官は韓国記者にも堂々としていて、記者会見も自ら要望した」と伝えた。

05年7月30日にあった非公式の朝米接触で、金次官が米国のクリストファー・ヒル次官補にご馳走をしたというエピソードは、金次官の性格をよく表している。金次官は7月初め、ヒル次官補と極秘会談をした後、自分が食事代をあまり出さなかったという理由でヒル次官補の一行を北京の平壌飲食店「海棠花」に招待した。


韓国代表団とも食事を兼ねた会談している。朝米接触の1週間前、北京の「長安倶楽部」に当時の首席代表であった宋旻淳(ソン・ミンスン)次官補と次席代表だった趙本部長を呼び、昼食を取りながらお互いの立場を探索した。長安倶楽部は、南北当局者が6・15南北首脳会談合意書に署名して祝杯をあげたところだ。

その後2人は05年9月の第4回6カ国協議で、「北朝鮮がすべての核兵器を破棄し、NPTと国際原子力機関(IAEA)に復帰する」という内容を骨子とする9・19共同声明を導出した。議長国・中国の武大偉外務省韓半島特別代表(当時副次官)は古典『紅楼夢』に言及し、「合意への過程は、我々6者が山を越え、壁を乗り越える過程だった」と述べた。

2人の第1ラウンドは、06年2月に趙本部長が北米局長に移ったことで幕を下ろした。その後、趙本部長は北米局長として北核外交を間接支援する役割をし、駐アイルランド大使、駐豪州大使などを経て、5月に北核問題を総括する席に戻った。

◆趙本部長は米中、金次官は中ロを訪問

趙本部長がカムバックすると、直ちに北朝鮮は大々的な外交攻勢に乗り出した。趙本部長が18日、米ワシントンを訪問し、デービース米6カ国協議首席代表に会って韓米協調に動くと、北朝鮮は19日、中国との戦略対話に金桂寛外務次官を送って対抗した。趙本部長は訪米後、21日に中国に訪問し、武大偉6カ国協議首席代表と北朝鮮の非核化について議論する方針だ。金次官は中国との戦略会議を終えてロシアを訪問する。

27日の韓中首脳会談を控え、10年間にわたり6カ国協議首席席を守ってきた金次官と、首席代表に復帰した趙本部長の外交戦が第2幕に入っている。



北核めぐり激しい外交戦…“10年ライバル”趙太庸-金桂寛が再激突(1)

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