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アベノミクス7カ月の現場を行く(上)…札束が生んだ明暗(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
経済は政治というが、いまの日本がそうだ。安倍晋三首相の経済政策であるアベノミクスが7月の参議院選挙を控え熱い争点に浮上した。放出した資金が景気を浮かす浮力として作用しているが長期金利・輸入物価上昇の副作用も侮れない。アベノミクスの現場を訪れてみた。

11日午後、東京・日本橋の三越本店。7階のお中元特設売り場でははっきりと変わったものが目につく。価格表の数字だ。昨年まで3000円台のギフトが主流だったが、今年は基本が5000円、ちょっと良ければ1万円が大勢だ。3000円台の商品は隈の方でしばらく探さなければ見つからない。ショッピング客が取った番号札は平日なのに午後3時ごろで500番を超えた。

押さえつけられていた日本人の消費マインドがよみがえっている。総務省によると2人以上の世帯の4月の消費支出は1年前に比べ1.5%増えた。4カ月連続で増加傾向を示した。安倍政権の経済政策であるアベノミクス効果によるものだ。


お金をいっぱい放出して不況から抜け出そうというアベノミクスはまず株価を上げさせた。11日の日経平均株価は1万3317.62円で前日よりやや下落したが、安倍首相就任前に比べ53.7%高い水準だ。これが消費マインドの土台になった。日本経団連の藤原清明経済政策本部長は、「マインドが大きく変わった。ひとまず資産効果が大きく、賃金引き上げ期待も広がっている」と話した。

特に富裕層が先に財布を開けている。2~4月にティファニーの日本国内売り上げは昨年同期に比べて20%増えた。テレビや新聞広告には超高額商品が並んでいる。1億円の英国製スーパーカー、720ミリリットルで2万1000円の高級緑茶、100万円を軽く超える高級腕時計…。東京中心部のそこそこのレストランは1~2日前の予約では席が取れない。東京のタクシー1台当たりの1日平均収入は4万5768円で、2008年の水準を回復した。東京のタクシードライバーの木田修一さんは、「高級料亭やクラブの多い所でお客が少し増えた。人はお金がちょっとできるとひとまず飲んじゃうじゃないですか」と話す。

企業家も温もりを感じている表情だ。大企業に納品する金属加工会社マテリアルの細貝淳一社長は、「何か動いている感じがきている。注文も徐々に増えている。社員は35人だが最近5人を新たに採用した」と話した。これを反映するように日本銀行は11日の金融政策決定会議で景気見通しを上方修正した。



アベノミクス7カ月の現場を行く(上)…札束が生んだ明暗(2)

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