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2週ぶり平壌に戻った金正恩、南北対話デビュー戦実行プラン?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「指導者の動きを見れば政策が分かる」。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の最近の動きをめぐり、専門家が話している言葉だ。

過去の金日成(キム・イルソン)・金正日(キム・ジョンイル)時代も北朝鮮の指導者は頻繁に現地指導をした。現地指導とは韓国でいう一種の現場視察訪問のようなもので、現場の状況を把握し、政策に反映するという趣旨だ。先月24日から10日間以上も休養所で“元山構想”に没頭した金正恩が平壌(ピョンヤン)に戻ったことが確認された。北朝鮮官営メディアは7日、金正恩が「6日に平壌で開かれた平壌少年団大会に出席した」と報じた。韓国政府は金正恩が4日前後に平壌に戻ったとみている。

これに先立ち金正恩は元山で付近の軍部隊を訪問し、6月に入ってからは五聖山など最前方部隊と軍部隊傘下の城川江網工場などを回った。


金正恩の元山構想は6日の南北会談提案で具体化している。会談が実現する場合、2011年12月に金正日総書記の死去で中断した当局間接触に弾みがつくと予想される。

新指導者の金正恩にはデビュー舞台であり、政治・交渉力を評価される場となる見込みだ。それだけに金正恩がいつよりも今回の会談に関心を注ぐという見方が強い。金正恩が平壌に戻ったのは、自らの“元山構想”を推進する細部戦略と構想が終わったためという分析も出ている。

過去の南北会談に関与した元統一部当局者は「北は南北会談をする際、詳細な部分まで金日成や金正日に報告し、決心を受けた」とし「金正恩も金養建(キム・ヤンゴン)対南担当秘書を通じて、会談戦略や議題だけでなく、代表団の選抜や合意文草案などを準備するだろう」と述べた。執権後の最初の会談であるうえ、世界が注目している部分であるため、以前より力を注ぐということだ。

金正日は生前、訪朝する南側代表団の構成を細かく確認したという。分野別に曜日を決めて報告を受けたが、南北関係だけは懸案発生時に昼夜を問わず直通電話を利用させたというエピソードがある。それだけ南北関係に関心を向けていたという傍証だ。

金正恩もこれと同じように業務を処理していると韓国当局はみている。しかし金正恩の交渉スタイルはまだベールに包まれている。このため南北閣僚級会談前の開催が予想される実務接触で、北朝鮮がいかなるカードを出すかに世界が注目している。



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