ADBのイ・チャンヨン首席エコノミストは、「アベノミクスが成功し、円安は国際共助を通じ調整されるのが韓国経済に最も良い」と話した。
◇日本の資金回収時は韓国金融市場に打撃
――アベノミクをどのように見るべきか。
「アベノミクスが日本の実体経済回復に寄与するより、インフレ上昇-長期金利上昇-国の負債増加につながる場合、アジアの金融市場に大きな脅威となる。日本が海外に出ている資金を回収するといえばアジア経済だけでなく世界経済が厳しくなりかねない。アベノミクス成功の可否にアジア経済の命運がかかっている」
――アベノミクスは韓国に有益なのか。
「日本との競争という視点より、アジア経済、世界経済がどうなるかという視点で見よう。日本経済がタイ、ベトナム、カンボジアなどアジア経済に与える影響は肌で感じるだろう。アベノミクスが失敗しアジア経済が沈滞すれば為替相場の問題ではなく韓国の輸出市場が揺れ、韓国の経済成長のひとつの軸に問題が起きるだろう。アベノミクスを歴史問題を扱うようにみてはならない」
――円安はどこまで進むだろうか。
「円が1ドル=100円台まで来たのは、これまで米国や欧州の量的緩和により過度に切り上げられた円が正常化したものとみなければならない。だが、円ドル相場が100円台からさらに下がるのは完全に異なるゲームだ。円がさらに大幅に下落するなら各国から不満が高まりかねない。日本も円がむやみに下がるように放ってはおかないだろう」
◇円安問題は国際共助で解決できる
――1ドル=120円台まで円が下がるだろうという観測もある。
「日本国内でも円が1ドル=100円台を大きく割り込むことが日本経済にとって必ず良いことなのかに対し意見が入り乱れている。日本も韓国と事情が似ている。円が下がり日本国内の雇用が増えることを期待するが、トヨタなど日本の大手企業も海外生産が多く日本国内の雇用を増やすのに限界がある」
――アベノミクスは有効だろうか。
「結局通貨政策だけでは難しい。アベノミクスの3つの矢のうち残りの2つである財政政策と構造調整がカギだ。肯定的なのは日本社会で小泉首相以後初めて“オールジャパン”現象が現れたということだ。政府、財界、メディアがみんな声をそろえている。韓国や中国の立場では歴史問題と関連し不便だが、日本国内では強力なリーダーシップができたという評価だ」
――韓国は円安にどのように対応しなければならないだろうか。
「最も重要な教訓は為替相場に依存して競争力を確保できる時期は過ぎたということだ。1990年代以後、日本企業が円高の苦痛の中でも生存してきた戦略を学ばなければならない。政府が為替相場を調整して企業競争力を助けられる余力は次第に減るだろう」
アベノミクス失敗すれば韓国含むアジアに大きな影響(2)
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