一部では全国的な「ブラックアウト(大停電)」で莫大な被害をもたらした2011年の「9・15事態」が再現されるのではという懸念の声が強まっている。当時、予備電力が24万キロワットまで落ち、全国的に大規模な輪番停電が行われた。発電量はそのままで電力消費が増えれば、今後大規模な停電事態が避けられないということだ。
夏が過ぎても問題は続く。2000年までは電力の負荷は夏(6-9月)に集中した。しかし00年以降は冬の電力使用が急増し、3ー5月を除いて毎月高い電力負荷状態となっている。原発は安全を維持するために電力過負荷期間を避けて予防整備をする必要があるが、現在は予防整備期間を分散させるのが難しくなっている。
電力消費増加ペースも速い。エネルギー経済研究院によると、2002年から2011年まで電力設備増設率は年平均4.1%である一方、電力消費増加量は年5.6%にのぼる。2011年には2回にすぎなかった電力需給非常警報は、昨年12回も発令された。
エネルギー経済研究院のイ・ソンイン研究委員は「短期的には出勤時間を操り上げる“サマータイム”制を施行したり、国民と企業を対象に節電を呼びかける以外にこれといった対策はない」とし「電力供給を無制限に増やすことはできないので、政府の長期的な電力政策方向を電気料金の引き上げ、企業の電気消費規制など需要管理中心に変えていく必要がある」と助言した。
◆ブラックアウト(Blackout)=大規模停電。発電設備の故障や冷暖房使用の急増による電力過負荷で特定地域または全国的に停電になることをいう。2011年9月15日、政府は残暑による電力需要増加を予想できず、全国およそ160世帯が同時に停電になった「9・15ブラックアウト」が代表例。
原発2基、再稼働に4カ月以上…「6月以降は電力難」(1)
夏が過ぎても問題は続く。2000年までは電力の負荷は夏(6-9月)に集中した。しかし00年以降は冬の電力使用が急増し、3ー5月を除いて毎月高い電力負荷状態となっている。原発は安全を維持するために電力過負荷期間を避けて予防整備をする必要があるが、現在は予防整備期間を分散させるのが難しくなっている。
電力消費増加ペースも速い。エネルギー経済研究院によると、2002年から2011年まで電力設備増設率は年平均4.1%である一方、電力消費増加量は年5.6%にのぼる。2011年には2回にすぎなかった電力需給非常警報は、昨年12回も発令された。
エネルギー経済研究院のイ・ソンイン研究委員は「短期的には出勤時間を操り上げる“サマータイム”制を施行したり、国民と企業を対象に節電を呼びかける以外にこれといった対策はない」とし「電力供給を無制限に増やすことはできないので、政府の長期的な電力政策方向を電気料金の引き上げ、企業の電気消費規制など需要管理中心に変えていく必要がある」と助言した。
◆ブラックアウト(Blackout)=大規模停電。発電設備の故障や冷暖房使用の急増による電力過負荷で特定地域または全国的に停電になることをいう。2011年9月15日、政府は残暑による電力需要増加を予想できず、全国およそ160世帯が同時に停電になった「9・15ブラックアウト」が代表例。
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