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中国に頭を下げた金正恩…出口を摸索(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が特使として崔竜海(チェ・ヨンヘ)北朝鮮軍総政治局長を中国に派遣した中、ソウル外交関係者の間では「中国指導部に対する陳謝使節団」という分析が出ている。金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去(2011年12月)以降、挑発的な行動を見せながら、中国側に対抗するような態度を見せてきた金正恩が頭を下げたということだ。崔竜海は今年に入り、金正恩の公開活動に49回随行している最側近。それだけ今回の特使派遣に重みがあることを表している。

昨年12月の長距離ロケット発射と今年2月の3度目の核実験は朝中関係は完全に冷え込ませた。北朝鮮が長距離ロケットを発射すると、中国は毎月行っていた党・政・軍チャンネルの高官級交流を全面中断した。しかし北朝鮮は挑発的な行動を続けた。

ロケット発射に対する国連の北朝鮮制裁決議2087号に中国が参加すると、「世界の公正な秩序づくりに率先すべき大国までが振り回されている」(1月24日付の国防委員会声明)とむしろ中国を非難した。


2カ月後には核実験まで強行し、習近平国家主席をはじめとする指導部は金正恩体制に対して前例のない不満を表した。中国が米国主導の対北朝鮮金融制裁に参加し、主要都市の北朝鮮銀行支店の営業が困難となり、対北朝鮮支援の量と時期を調節する動きも表れた。最近は北朝鮮による中国船拿捕もあり、中国民の対北朝鮮感情を悪化させた。

こうした時点で金正恩が高官級特使の派遣というカードを取り出した。中国とのぎくしゃくした関係を復元しなければ、体制の安定はもちろん、対南・対米関係も難しいという判断によるものだ。自ら前面に出て「ワシントン打撃」「ソウル核火の海」発言をするなど強気の挑発を見せたが、効果を得られなかった。朴槿恵(パク・クネ)大統領とオバマ大統領間の首脳会談で確認された韓米協調が前例にないほど強かったからだ。



中国に頭を下げた金正恩…出口を摸索(2)

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