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【コラム】朴大統領が安倍首相に見習うべきこと(2)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
しかし今の朴槿恵(パク・クネ)大統領にも必要な言葉だ。第5共和国、第6共和国の青瓦台にも言うべきことを言う首席はいた。正統性コンプレックスが大きかった大統領であるだけに、首席の苦言を聞き入れるふりでもしなければならなかったのだ。それでも「これは違う」と思えば大統領執務室に飛び込んで直言した首席の姿勢は評価されなければならない。

民主化26年になった最近、青瓦台でこのような参謀が見られないのは歴史のアイロニーだ。広報首席は記者の電話を受けず、秘書室長は米国発の大事故を聞いてもこれといった対策を出すことができなかった。大統領の“不通人事”に全く制約を加えることができない民政首席も同じだ。より良い席を狙うのが人生の目標にでもなったかのように、経歴管理をしながら生きてきた人たちが、大統領の目について青瓦台を取り囲んだようだ。発生した惨事が安保緊急状況または経済危機でなく、3流セックススキャンダルということを、むしろ幸いと感じなければならないのだろうか。

青瓦台の人的刷新は避けられない。「裏切られたくないから信じられる人物だけを起用する」という朴大統領のトラウマは、尹昶重(ユン・チャンジュン)前報道官を潔く切ったように、払拭してしまわなければならない。賢く、所信があり、苦言できる人材をなぜ集めることができないか。


東アジアの悩みの種となった安倍晋三日本首相にも見習うべき点がある。07年に“腹が痛くてできない”として退いてから5年ぶりに復帰したが、以前とは違う。金融緩和と円安で経済回復に向かわせると、11年ぶりに朝日対話に乗り出し、韓米両国の意表をついた。勢いづく安倍の背後には臥薪嘗胆の5年間に集めた恐ろしい人材がいる。

安倍が今回、北朝鮮に送った飯島勲内閣官房参与は初当選議員の小泉純一郎を30年間支えた末に首相にした日本版カール・ローブだ。官房長官の菅義偉、内閣官房参与の谷内正太郎もよく知られる知略家だ。安倍は彼らを背に日本の「失われた20年」を一気に取り戻す勢いだ。朴大統領は彼らに対抗する人材をどれほど確保しただろうか。(中央SUNDAY第323号)



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