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“観光大国”なれない韓国観光の実態(2)…「収益出すには“コミッションシステム”」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

「観光ガイドなのかショッピングガイドなのか…」16日、ソウル・麻浦区のケンポナシ売り場でショッピングを終えて出てくる外国人団体観光客。手には96万ウォン分の商品を提げていた。

スケジュールの相当部分をショッピングセンターで浪費しており、実際の観光は表面だけに終わった。23日は南怡島(ナミソム)と雪岳山(ソラクサン)、24日は江原道江陵(カンウォンド・カンヌン)から京畿道竜仁(キョンギド・ヨンイン)エバーランドを経てソウルに戻る強行軍だった。ほとんどのスポットでは30分~1時間30分の時間が与えられた。解散したり集まったりするのにかかる時間を除けば、素早く“証拠写真”を撮って再びバスに戻らなければならなかった。景福宮(キョンボックン)、青瓦台(チョンワデ、大統領府)、南山(ナムサン)などソウルを観光した25日は本末転倒だった。高麗人参や化粧品などショッピングには30~40分が配分されていたが、景福宮、青瓦台、南山の観光は20~30分で写真だけ撮って後にした。26日の紫水晶ショッピングは90分もかかった。

◆店からのコミッションが唯一の収益源

ホテルが都心から離れた郊外だったこともスケジュールを窮屈にさせた。彼らはソウル観光をしながら九老区禿山洞(クログ・トクサンドン)のモーテルで泊まった。ある観光客は、「夜に自由観光をしたかったが禿山洞周辺には何もなかった」と話した。バスの運転手は、「ほとんどが水原(スウォン)や安山など京畿道に泊まるのと比べれば良い方だ」としながら、「一部モーテルはシャワー施設が透けて見え観光客が恥ずかしがったりもする」と話した。


格安観光が盛んに行われるのは観光客を誘致するために旅行会社間で出血競争を行うためだ。業界によると韓国の旅行会社は観光客を集めた海外の旅行会社の下請けとなる形で運営される。観光客が支払うお金は全て現地の旅行会社が持っていく。韓国の旅行会社が旅行経費を負担するほかない構造だ。その結果格安旅行会社は観光客1人当たり30万~70万ウォンの損失を抱え込んだまま始まる。旅行会社としては土産物店などから受け取る「ショッピングコミッション」が唯一の収益源だ。ある格安旅行会社関係者は、「コミッションを自制しろという文化体育観光部の指針もあるが、会社がつぶれないためには無視しなければならない。お客が嫌でも反強制的に連れて行くほかない」と話した。



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