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中国は南北軸、日本は東西軸を攻略…メコン川流域で“十字衝突”(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ラオスの首都ビエンチャン市内の北東側、自動車で約15分の距離。2万5000人を収容できるメインスタジアムと室内体育館が現れた。09年に東南アジア(SEA)ゲームのメーン競技場として使用されたところだ。中国は当時、この体育館を無償で建設した。SEAゲームの参加国でもない中国が、なぜここに大金を投じて体育館を建設したのか。

オ・ジョンス・ラオス国立大学教授は「典型的なスタジアム外交」と話す。中国はアフリカで体育館や展示場など主要施設を建設する代わりに、エネルギー開発権などを取得した。こうした外交・通商戦略がインドシナ半島のメコン地域でもそのまま行われているという説明だ。

ラオスは体育館を受け、その代わりに常住人口5万人規模のチャイナタウンの敷地を中国に譲ったという。これだけではない。中国はASEMコンベンションセンターも8000万ドルを投入して建設した。ビエンチャンの象徴である凱旋門と国家文化ホールなどにも「メード・イン・チャイナ」マークがついている。SEAゲームスタジアムから2.5キロ離れたセイセタ地域では、新都市建設工事が真っ最中だ。やはり中国が資金を出した。


現地専門家は「中国のメコン攻略は始まったばかり」と話す。中国昆明から垂直に下りてきてラオス・ビエンチャンまでつながる417キロの高速鉄道構築事業はその象徴だ。今年着工するこの工事の規模は約70億ドル。中国建設会社が工事を引き受ける条件で中国輸出入銀行が全額融資した。

◇中国昆明発3900キロのメコン高速鉄道構想

アン・ユソク・ビエンチャンKOTRA(大韓貿易投資振興公社)貿易館長は「その間、噂が広まっていた中国の高速鉄道工事がついに始まった」とし「2018年に工事が終われば、時速180キロの高速鉄道が中国から人と物資を積み出すことになる」と述べた。この鉄道網をタイ・ミャンマー・マレーシア・シンガポールなどまで連結する3900キロの「メコン高速鉄道」にするというのが中国の構想だ。

ミャンマーでは現代版「ビルマロード」の復活が、ラオスではアジア高速鉄道構築の夢が実りつつある。中国がインドシナ半島を北から南へと進出すると、東南アジアを自国の領域と見なしてきた日本も黙っていられなくなった。日本の大々的な反撃も進行中だ。



中国は南北軸、日本は東西軸を攻略…メコン川流域で“十字衝突”(2)

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