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「光州事件に北朝鮮が介入」…歴史わい曲めぐる議論広がる(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
5・18光州(クァンジュ)民主化運動33周年を迎えて起きているいわゆる“歴史わい曲”議論の波紋が大きくなっている。一部テレビが最近5・18光州民主化運動に対し、「北朝鮮軍の特殊部隊が介入して起こした暴動」という内容の脱北者の主張をフィルターにかけることなく放送したのに続き、「日刊ベスト貯蔵所」など極右指向のインターネットサイトがこれを広めながらだ。特に日刊ベストなどが5・18光州民主化運動をおとしめる文などで埋め尽くされると5・18関連団体は法的対応を宣言した。

事件の発端は13日にテレビ朝鮮の「チョン・ソンミンの時事タンク」に出演した脱北者出身の元北朝鮮特殊部隊将校イム・チョンヨン氏の発言だった。イム氏は放送で、「600人規模の北朝鮮の1個大隊が(光州に)浸透した。全羅南道(チョンラナムド)道庁を占領したのは北朝鮮のゲリラ」と主張した。インタビューは特別な反論なく1時間にわたりそのまま放送された。15日のチャンネルA「キム・グァンヒョンの蕩蕩平平」は5・18当時に北朝鮮軍として光州に投入されたと主張する脱北者のキム・ミョングク氏(仮名)のインタビューが放送された。後ろ姿がモザイク処理され声だけ公開されたキム氏は、「北朝鮮の特殊部隊員が1980年5月21日に船に乗って光州に近い海辺に到着した。市民軍を装って行動し、作戦を終え後退する時は特殊戦司令部を攻撃することもした」と主張した。また、「光州暴動の際に参加した人たちのうち、曹長、副曹長らは(北に戻って)軍団司令官にもなった」という発言もした。

放送後17日まで日刊ベストには5・18光州民主化運動をおとしめる内容の書き込みが1万7000件以上登録された。ほとんどが5・18を「暴動」、犠牲者を「ガンギエイ」に例えた内容だった。ガンギエイは全羅道(チョンラド)の特産物だ。あるネットユーザーは、5・18当時光州市内で蜂起した市民の写真を載せ、「ガンギエイの群れが暴動を起こした」と書き、犠牲者が棺に安置された写真に「競売にかけられるガンギエイ」というタイトルをつけた。


5・18光州民主化運動に対するいわゆる「北朝鮮軍介入説」を初めて提起したのは1980年当時光州市民を武力で鎮圧した新軍部だった。だが、裁判の過程では主張を覆した。光州民主化運動当時陸軍参謀総長兼戒厳司令官だったイ・ヒソン氏は1980年5月21日、「騒擾は定着スパイ、不純分子のごろつきによって操縦されている」という内容が書かれた警告文を配布した。しかし1995年の検察の調査で彼は(北朝鮮介入説に対し)「多少誇張された点があるが、当時としてはそのような疑いがあってそうしたもの」と述べた。実際に歴史的に糾明されていないうわさ水準の主張だった。軍事専門家らも「当時光州では全軍が非常事態の戒厳状況で北朝鮮軍が浸透した可能性は薄い」と診断する。



「光州事件に北朝鮮が介入」…歴史わい曲めぐる議論広がる(2)

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