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韓国が北極評議会オブザーバーに、北極研究の道開く(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国が北極関連の国際協議体である北極評議会でオブザーバー国になった。

スウェーデンのキルナで15日午前に開かれた第8回北極評議会閣僚会議で、韓国は日本、中国、イタリア、インド、シンガポールの5カ国とともに正式オブザーバーの地位を得た。2008年に北極評議会臨時オブザーバーの資格を受けてから5年ぶり、北極研究を始めて20余年ぶりの成果だ。ともに申請した欧州連合(EU)と国際水路機関(IHO)、環境保護団体のグリーンピースなど7つの国際機関は審査が保留された。

外交部のシン・ドンイク多者外交調整官は、「北極評議会加盟8カ国が北極圏の利益増進とこれに対する専門性保有の有無、北極と関連した国際協力に寄与した成果などを検討し韓国に正式オブザーバーの資格を与えた」と明らかにした。オブザーバー国になると北極と関連した活動に参加できる権限を持てる。


これと関連して朴槿恵(パク・クネ)大統領はこの日、報道機関政治部長団との夕食会で、「北極航路開拓をはじめとしていろいろな事業をするのにより多くのアプローチの機会を得ることができ本当に幸いだ」と評価した。朴大統領は「(夕食会の会場に)入ってきたところでうれしい知らせを聞いた。評議会へのオブザーバー参加のため加盟国と議長国にこれまで要請していた」と紹介した。

韓国の正式オブザーバー進出は容易ではなかった。以前は正式オブザーバー申請国を個別に審査したが、今回からは理事国が個別審査をすべきという側と申請国をひとまとめにして一括審査すべきという側に意見が分かれたためだ。現地からはすべて通過でなければすべて脱落という「オール・オア・ノットの状況だ」という話も伝わってきた。外交部関係者は、「米国、ロシア、カナダなど8つの理事国が15日明け方まで議論したが結論を出すことができなかった。韓国の正式オブザーバー進出に反対する国はなかったが、通過に自信を持つには厳しい状況だった」と話した。特に中国の積極的な北極進出をめぐり米国など一部の国が懸念を示し、他の国も通過は難しいかもしれないという話も出た。

しかし現地時間午前10時から雰囲気が変わり、韓国を含む6カ国は正式オブザーバーとして承認し、EUのような国際機関は保留する側で結論が出た。外交部関係者は「中国をけん制するのに他の国まで審査を保留したり脱落させるのは負担になっただろう」と分析した。



韓国が北極評議会オブザーバーに、北極研究の道開く(2)

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