イラスト=カン・イルグ。
相次ぐ侵略否定と極右の歩みで韓国では憎まれるだけ憎まれた安倍首相だが、日本では今月支持率が72%(読売新聞調査)と人気が急上昇している。安倍首相が日本経済を救う必殺技として持ち出したいわゆるアベノミクスのおかげだ。日本企業の輸出が活気を取り戻し株価と不動産価格が一度に上がっているのでそうなるだろう。いったいどれだけぶりに聞く経済回復のラッパの音なのか。円安で隣国が苦痛を受けようが受けまいが知ったことでではない。こうして日本経済が生き返りさえすれば何でもできないことはないという勢いだ。主要先進7カ国(G7)財務長官と中央銀行総裁はアベノミクスを「景気回復対策の一環」と規定し公式的な免罪符を与えた。世界経済がすべて沈滞に陥っているというのに日本経済だけでも生き返る方法があるならやってみろということだ。こうした状況で日本の人為的な円安が近隣窮乏化政策にすぎないという韓国の不満の声は受け入れられる余地はない。事実主要輸出品目が日本と重なる韓国を除くと日本の円安攻勢に打撃を受ける国はあまりない。国際社会で日本の円安攻勢を阻止するほどの同調勢力を探すのは難しいという話だ。
【コラム】アベノミクスがうらやましいって?=韓国(2)
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