11日午前、ソウル市内のある飲食店で開かれた尹昶重(ユン・チャンジュン)前青瓦台(チョンワデ、大統領府)報道官の記者会見場には、青瓦台の関係者がいなかった。許泰烈(ホ・テヨル)秘書室長が「職員を1人も送ってはいけない」と指示したからだ。尹前報道官と“かかわってはいけない”という趣旨だ。
テレビで記者会見を見たある秘書官は「自粛しても足りない人がなぜあんなことをするのか」と話した。別の行政官は「正直、あの方の更迭を惜しむ人が1人でもいるだろうか」と語った。
尹前報道官が記者会見で述べた一言一言が批判の対象になった。尹前報道官は会見で、「暴言を吐いたり、ひどい表現を使ったことはない。私はそういう人間ではない」と述べた。
しかし青瓦台のある行政官は「今すぐにでも尹前報道官から暴言を受けた人を150人は集められる」とし「嘘があまりにも多い」と話した。記者の中でも「私の携帯電話にも尹前報道官の暴言が録音されている」と話す人がいた。別の関係者は「報道官が自分を守ろうと記者会見まで開いて嘘をついている」とし「これは卑怯だというより卑劣だ」とも語った。
尹前報道官は業務引き継ぎ委員会当時から「特種も落種もないようにする」という言葉を繰り返し述べていた。報道官としての原則だったが、実状は“不通”だった。尹前報道官は人選封筒にテープをする演出で“密封人事”という新造語を作り出し、ブリーフィングでも自分が必要な言葉以外の質問はあまり受けなかった。最初から「ブリーフィングはしないことにした」とか、「公式ブリーフィングのまま」と背景の説明を省略した。
こうした尹前報道官の行動は11日の釈明記者会見場でも見られた。尹前報道官は自分のセクハラ疑惑を全面否認するために冗長な説明をした。「国民の皆様に頭を下げて謝罪する。朴槿恵大統領の首脳会談に汚点を残したことを深く謝罪する。これから愛国心を持って生きていく」と述べ、涙を浮かべた。しかし「(真実を明らかにするために)米国に行って調査を受ける考えはあるか」という記者の質問が続くと、何も答えず会見場を出ていった。普段の不親切なブリーフィングと同じ姿だった。
これに先立ち“不通”は訪米当時も批判を招いた。報道官は歴訪中、記者団と緊密に協議しながら動かなければならない。しかしセクハラ事件が発生した当日も、尹前報道官はインターン女性職員と酒を飲んだ。青瓦台のある秘書官は「国益がかかった重要な行事を控えて酔っていたことも話にならないが、その時間にインターンと運転手を連れて酒を飲んだということ自体が納得できない」と述べた。
与野党は尹前報道官について「早く米国に行って調査を受けるべき」と促している。セヌリ党次期院内代表選に出馬した崔炅煥(チェ・ギョンファン)議員は「尹前報道官がそのように潔白を主張するなら、米国現地に行って調査を受ければよい」と話した。李柱栄(イ・ジュヨン)議員も「(被害女性の)インターンは非常に優秀な人材だが、でたらめで伏せようとするのか」とし「尹前報道官が米国に行って調査を受けるべき」と主張した。
民主党の李彦周(イ・オンジュ)院内報道官は11日の論評で、「尹前報道官は過ちがないのなら米国警察の調査を誠実に受けるといえばいいものを、なぜいろいろと弁解をするのか」と叱責した。
尹前報道官の立場では自身のセクハラ疑惑に対して納得しがたい点もあるかもしれない。しかし会見での姿は、自分が身を置いた青瓦台が苦境に陥るのは関係なく、とにかく現在の危機から免れようとしている印象を強く与えた。
テレビで記者会見を見たある秘書官は「自粛しても足りない人がなぜあんなことをするのか」と話した。別の行政官は「正直、あの方の更迭を惜しむ人が1人でもいるだろうか」と語った。
尹前報道官が記者会見で述べた一言一言が批判の対象になった。尹前報道官は会見で、「暴言を吐いたり、ひどい表現を使ったことはない。私はそういう人間ではない」と述べた。
しかし青瓦台のある行政官は「今すぐにでも尹前報道官から暴言を受けた人を150人は集められる」とし「嘘があまりにも多い」と話した。記者の中でも「私の携帯電話にも尹前報道官の暴言が録音されている」と話す人がいた。別の関係者は「報道官が自分を守ろうと記者会見まで開いて嘘をついている」とし「これは卑怯だというより卑劣だ」とも語った。
尹前報道官は業務引き継ぎ委員会当時から「特種も落種もないようにする」という言葉を繰り返し述べていた。報道官としての原則だったが、実状は“不通”だった。尹前報道官は人選封筒にテープをする演出で“密封人事”という新造語を作り出し、ブリーフィングでも自分が必要な言葉以外の質問はあまり受けなかった。最初から「ブリーフィングはしないことにした」とか、「公式ブリーフィングのまま」と背景の説明を省略した。
こうした尹前報道官の行動は11日の釈明記者会見場でも見られた。尹前報道官は自分のセクハラ疑惑を全面否認するために冗長な説明をした。「国民の皆様に頭を下げて謝罪する。朴槿恵大統領の首脳会談に汚点を残したことを深く謝罪する。これから愛国心を持って生きていく」と述べ、涙を浮かべた。しかし「(真実を明らかにするために)米国に行って調査を受ける考えはあるか」という記者の質問が続くと、何も答えず会見場を出ていった。普段の不親切なブリーフィングと同じ姿だった。
これに先立ち“不通”は訪米当時も批判を招いた。報道官は歴訪中、記者団と緊密に協議しながら動かなければならない。しかしセクハラ事件が発生した当日も、尹前報道官はインターン女性職員と酒を飲んだ。青瓦台のある秘書官は「国益がかかった重要な行事を控えて酔っていたことも話にならないが、その時間にインターンと運転手を連れて酒を飲んだということ自体が納得できない」と述べた。
与野党は尹前報道官について「早く米国に行って調査を受けるべき」と促している。セヌリ党次期院内代表選に出馬した崔炅煥(チェ・ギョンファン)議員は「尹前報道官がそのように潔白を主張するなら、米国現地に行って調査を受ければよい」と話した。李柱栄(イ・ジュヨン)議員も「(被害女性の)インターンは非常に優秀な人材だが、でたらめで伏せようとするのか」とし「尹前報道官が米国に行って調査を受けるべき」と主張した。
民主党の李彦周(イ・オンジュ)院内報道官は11日の論評で、「尹前報道官は過ちがないのなら米国警察の調査を誠実に受けるといえばいいものを、なぜいろいろと弁解をするのか」と叱責した。
尹前報道官の立場では自身のセクハラ疑惑に対して納得しがたい点もあるかもしれない。しかし会見での姿は、自分が身を置いた青瓦台が苦境に陥るのは関係なく、とにかく現在の危機から免れようとしている印象を強く与えた。
この記事を読んで…