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韓国銀行の電撃利下げ…「政府の経済回復努力に協力」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国銀行がついに「デフレーションファイター」に向き直った。6カ月間凍結していた基準金利を低くして政府の景気浮揚戦争に参加した。

韓銀は9日、金融通貨委員会を開いて基準金利を既存の年2.75%から0.25%ポイント下げ、年2.5%に決めた。昨年10月以後、7カ月ぶりの金利引き下げだ。

半年間少しも動かなかった韓銀を動かしたのは悪化の一路である景気指標を前に出した政府と市場の圧迫、積極的な金利引き下げと量的緩和を通じてデフレとの戦争に次から次へ加担している各国中央銀行の動きなどだ。


金仲秀(キム・ジュンス)韓銀総裁は記者懇談会で「追加補正予算という政府政策の変化がなされ、政府と国会が力を合わせて経済回復のために努力しているので中央銀行が参加して協力することが望ましいと考えた」と述べた。引き続き「ヨーロッパ中央銀行(ECB)とオーストラリアが金利を変更させたのも勘案し、経済は心理が重要だが基準金利引き下げが経済心理を改善するのに役に立つとみた」と付け加えた。

日本のアベノミクスにともなう円安現象が韓国経済を威嚇する状況を軽く扱うことはできないという点も考慮されたとみられる。金総裁は「円安対策のために金利政策を行うことはしない」としつつも「円安は変動幅が大きいのも問題だがあまりにも急に変化していて市場安定性を威嚇する」と話した。

株式市場は金利引き下げに喜んだ。この日KOSPIは基準金利引き下げの便りに上昇幅を伸ばして23ポイント(1.18%)上がった1079.45で取引を終えた。債権市場では基準金利引き下げ直後、債権金利が急落したが(債権値急騰)午後に入って下落幅をほとんど返した。国庫債3年物金利は前取引日と同じ年2.55%で締め切られた。トンブ証券ムン・ホンチョル研究員は「基準金利が下がるという期待感が国庫債金利にあらかじめ反映されたうえに今後、金利追加引き下げが容易ではないという考えのため」と話した。

今まで、基準金利調整について繰り広げられた韓銀と市場の対立も相当部分解消されると予想される。サムスン経済研究所のチョン・ヒョチャン首席研究員は「韓銀が景気浮揚のために努力していて、他の先進国の量的緩和に対応しているというメッセージを市場に与えたことは重要だ」として「通貨政策に対する不確実性と金融市場の不安心理を減らすことが出来るだろう」と見通した。

韓銀の今回の基準金利引き下げ決定が投げかける意味は小さくない。まず政府が総力を挙げている景気浮揚戦争の古典的なメニューが完成されたことを意味する。追加予算を通した財政支出拡大と金利引き下げを通した通貨供給拡大の政策組合がなされたのだ。金総裁は「今でも通貨政策基調は緩和的だが(今回の基準金利引き下げは)金融環境をさらに緩和的にして追加予算効果が最大化される根拠を用意した」と説明した。



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