マーク・モビアス会長
モビアス会長は総額563億ドルに達するフランクリンテンプルトンの42の新興国投資ファンド運用の責任を負う人物だ。彼は今年の韓国株式市場が振るわない理由として北朝鮮問題と円安を挙げた。それとともに打開策として政府によるウォン切り下げを挙げた。事実ウォン切り下げは日本と競争する韓国の輸出業者が切望していることでもある。それでも通貨政策当局である韓国銀行は避けている。ややもするとウォンが急落し通貨危機のような事態が再発しかねないという懸念のためだ。これに対しモビアス会長は、「ウォンの価値が下がっても通貨危機が起きる可能性は低い」と話した。「韓国企業が1997年の通貨危機当時のようにドルや外貨建ての負債を多く抱えているならウォンの下落は問題になるだろう。しかしいまはそうではない」という理由だった。
「韓国、円安に対抗してウォンの価値を下げるとき」(2)
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