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韓国経済に寄与…現代自動車が1兆1200億ウォンの設備投資

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

現代自動車グループの鄭夢九会長(左)が2010年11月に現代製鉄唐津製鉄所で行われた第2高炉火入れ式で高炉稼働のため最初の火種を入れている。(写真=現代自動車グループ)

現代(ヒョンデ)自動車グループが現代製鉄唐津(タンジン)製鉄所に特殊鋼工場と鉄粉末工場を作る。世界最高水準の自動車用先端素材を新たに開発して品質を引き上げるためだ。

現代自動車グループはこれを通じ1兆1200億ウォン(約994億円)が投入され、6兆ウォン台の生産誘発効果と2万人余りの雇用創出効果が予想されると明らかにした。また、現代自動車は韓国の特殊鋼需要の30%に当たる231万トン、鉄粉末は全量の7万トンをスウェーデンや米国など海外から輸入しており、少なくない輸入代替効果も得られるとみられる。

特殊鋼工場は関連鉄鋼製品を専用で生産する100万トン規模だ。特殊鋼は強度と耐久性が一般鉄鋼より高く、エンジンブロックや変速機組み立て過程に使われるボルトやナットなど核心部品の材料となる。現代自動車グループは特殊鋼工場が作られればこれまでよりさらに軽く強度が高い製品の生産が可能になると期待している。


鉄粉末工場では年間2万5000トンの鉄粉末を生産する。鉄粉末は文字通り、鉄を粒子のきれいな粉末にしたもの。この粉を型に注ぎ込んで溶かした後整形作業を経て自動車部品を作り出す。高度な精密性を必要とし、鉄の切削では作りにくいギアやバルブなど核心部品に鉄粉末製品が使われる。粉末の粒子がきれいなほど高品質の鉄粉末になるため専用工場設立が品質向上に寄与するというのが現代自動車グループの説明だ。新しい工場と関連し特に注目されるのは雇用創出と関連産業への波及効果だ。

現代自動車グループは2つの工場建設と運用過程で2万2000人余りの雇用が創出されると予想した。特に特殊鋼と鉄粉末を加工・焼結・整形し部品として作り出す作業は主に協力業者で行われるため中小企業での生産と雇用もともに増えるものとみられる。

グループ関係者は、「現代自動車グループがこれまで韓国で着実に大規模投資と雇用を進めてきたが、最近になって海外工場増設などが注目を浴び韓国を軽視しているのではないかと誤解されている。今回の投資を含めて今後も韓国経済に持続的に寄与するだろう」と話した。

一方、現代自動車グループは現代製鉄唐津製鉄所第3高炉が9月に完工する予定だと明らかにした。第3高炉まで稼動すれば現代製鉄は高炉1200万トン、電炉1200万トンの2400万トンの製鋼能力を持つことになり、世界10位圏の製鉄所に浮上することになる。現代自動車グループは3つの高炉と新たに建設される特殊鋼と鉄粉末工場を現代・起亜自動車と現代製鉄、現代ハイスコの共同研究体系を強化する核心基地とすることにした。



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