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「韓国文化、長所は多いが…新しい世の中に合った変化をすべき」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
--企業間でも協業が可能だろうか。

「韓国の大企業は競争を通じて成長してきた。しかしこれも産業化時代のパラダイムで通用する話だ。変わらなければいけない。ライバル同士でも協業が必要だ。韓国大企業は自分のものを守ろうとする。垂直的統合に慣れている。しかしインターネットの世界ではすべてのものが連結していて、開放されている。あえて各自が同じことをするのにお金を使う必要はない」

--例えばどういうものか、説明してほしい。


「製薬産業を見てほしい。製薬会社は今じっとしれいれば特許の満了とジェネリック医薬品(後発薬)のために毎年、売上高の4分の1が消える状況だ。このままだとつぶれる。製薬会社は燃えるプラットホームを捨てることにした。製薬業界は特許と所有権を強調した従来の方式の代わりに、臨床試験の結果を共有することにした。北海に設置された原油採掘プラットホームに火事が発生したことがある。多くの人命が犠牲になったが、少数の生存者は生きるために冷たい海に飛び込んだ人たちの中から出てきた。燃えるプラットホームはインターネットが作り出した開放・透明の時代を迎え、危機に直面した企業の姿だ。これを捨てるというのは、企業が変化と革新に向かうという意味だ。じっとしていれば確実に死ぬ運命なら、生存の可能性が低いといっても飛び込むしかない」

--特許を共有してどのように企業が収益を出せるのか。

「ユーチューブに行けば歌手PSYの『江南スタイル』ミュージックビデオを無料で見ることができる。PSYが被害を受けただろうか。そうではない。むしろミュージックビデオを共有したことでPSYが成功した。80年代のコンピューター会社がそうだった。みんな基本ソフト(OS)開発に資金を注ぎ込んだ。無料OSのLinuxが出てきた時は“共産主義”と非難した。ところがLinuxを共有し、各企業はOS開発に投入する費用を天文学的に減らした。韓国大企業も燃えるプラットホームを捨てて協業するところを探す必要がある」

◇ドン・タプスコット=デジタルビジネス戦略家。アルビン・トフラー以降、最も注目される次世代未来学者と評価されている。著書は『パラダイムシフト』『ウィキノミクス』など。2011年に欧州誌「Thinkers50」が「世界で最も影響力のある経営思想家50人」の一人に選んだ。



「韓国文化、長所は多いが…新しい世の中に合った変化をすべき」(1)

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