15日午後、ソウル世宗路(セジョンロ)東和免税店の裏の駐車場。ショッピングを終えて出てきた約20人の中国人観光客が集まっていた。ショッピングバッグを持って出てくる観光客はみんな満足そうな表情だった。北朝鮮のミサイル発射が間近という報道は遠い国の話のようだった。スレイさん(25、女性)は「北朝鮮の脅迫は虚勢にすぎない。周囲の人たちも誰も心配していない」と一蹴した。
3度目の核実験・外国人退去勧告など北朝鮮の挑発が1カ月間ほど続いている。しかし15、16日にソウルの主要観光地で会った中国人には余裕があふれていた。16日午後、ソウル景福宮で会ったリンシャオジィアンさん(30、女性)も同じだった。桜の花の下でポーズを取りながら写真を撮った彼女は「北朝鮮の威嚇は初めてのことではない」とし「それが怖ければ韓国に来ていない」と話した。訪問期間も北朝鮮が挑発する可能性が高いと伝えられていた12-17日だった。
リナンイェさん(33、女性)は歌手PSYのコンサート日程に合わせて休暇をとった。彼女は「13日にソウルワールドカップ競技場で公演を見たが、まだ興奮が消えない。北朝鮮は私の旅行日程で考慮の対象ではなかった」と語った。
一方、15日、ソウル明洞で会った日本人は違った。ホシノ・ユキさん(22、女性)は「友人と一緒に来たが、心配だった」とし「実際に来てみると安心したが、親には『戦争が起きたらすぐに戻れるように準備しておきなさい』と言われた」と話した。
フルカワ・リエさん(26、女性)も「すぐに戦争は始まらないとしても、延坪島(ヨンピョンド)砲撃のような事態が起きないか心配」とし「一緒に来ることになっていた友人も『今のような危険な時には行く気にはならない』と言って、次の機会に延ばした」と語った。
こうした認識の違いは統計の数値にも表れた。3月に韓国を訪問した中国人は28万8000人で、前年同月の18万3691人に比べ56.8%増えた。一方、3月に韓国を訪問した日本人は28万9000人で、前年同月の36万719人に比べ20%近く減った。北朝鮮の核実験前の1月(15.5%)より減少幅が増えた。
キム・ギヒョン・ソウル市観光事業課長は「昨年下半期から円安のため日本観光客が減少傾向だったが、ここに“北核リスク”が加わった」とし「最近キャンセルになった日本人団体旅行も数件あったという報告を受けた」と述べた。
商圏の悲喜も分かれた。明洞でマッサージ店を経営するチェさん(51)は「日本人客が中心だが、昨年に比べて半分に減った。春になれば冬よりよくなると思っていたが、そうではない」とため息をついた。
一方、最近、中国特需を享受する清潭洞(チョンダムドン)のブランド品店は安堵する雰囲気だ。清潭洞にあるメゾンカルティエのキム・ハクヒョン副マネジャーは「北の挑発のため心配していた。外国人客の半分が中国人だが、北の威嚇後も客は減らなかった」と話した。
これに関しソ・ジョンヒョプ・ソウル市観光政策官は「日本人観光客の減少はほとんど北朝鮮変数のためで、これといった対策がないのが悩み」とし「朴元淳(パク・ウォンスン)市長が日本旅行業協会長らを招待し、雰囲気を変えようという計画を準備している」と話した。
3度目の核実験・外国人退去勧告など北朝鮮の挑発が1カ月間ほど続いている。しかし15、16日にソウルの主要観光地で会った中国人には余裕があふれていた。16日午後、ソウル景福宮で会ったリンシャオジィアンさん(30、女性)も同じだった。桜の花の下でポーズを取りながら写真を撮った彼女は「北朝鮮の威嚇は初めてのことではない」とし「それが怖ければ韓国に来ていない」と話した。訪問期間も北朝鮮が挑発する可能性が高いと伝えられていた12-17日だった。
リナンイェさん(33、女性)は歌手PSYのコンサート日程に合わせて休暇をとった。彼女は「13日にソウルワールドカップ競技場で公演を見たが、まだ興奮が消えない。北朝鮮は私の旅行日程で考慮の対象ではなかった」と語った。
一方、15日、ソウル明洞で会った日本人は違った。ホシノ・ユキさん(22、女性)は「友人と一緒に来たが、心配だった」とし「実際に来てみると安心したが、親には『戦争が起きたらすぐに戻れるように準備しておきなさい』と言われた」と話した。
フルカワ・リエさん(26、女性)も「すぐに戦争は始まらないとしても、延坪島(ヨンピョンド)砲撃のような事態が起きないか心配」とし「一緒に来ることになっていた友人も『今のような危険な時には行く気にはならない』と言って、次の機会に延ばした」と語った。
こうした認識の違いは統計の数値にも表れた。3月に韓国を訪問した中国人は28万8000人で、前年同月の18万3691人に比べ56.8%増えた。一方、3月に韓国を訪問した日本人は28万9000人で、前年同月の36万719人に比べ20%近く減った。北朝鮮の核実験前の1月(15.5%)より減少幅が増えた。
キム・ギヒョン・ソウル市観光事業課長は「昨年下半期から円安のため日本観光客が減少傾向だったが、ここに“北核リスク”が加わった」とし「最近キャンセルになった日本人団体旅行も数件あったという報告を受けた」と述べた。
商圏の悲喜も分かれた。明洞でマッサージ店を経営するチェさん(51)は「日本人客が中心だが、昨年に比べて半分に減った。春になれば冬よりよくなると思っていたが、そうではない」とため息をついた。
一方、最近、中国特需を享受する清潭洞(チョンダムドン)のブランド品店は安堵する雰囲気だ。清潭洞にあるメゾンカルティエのキム・ハクヒョン副マネジャーは「北の挑発のため心配していた。外国人客の半分が中国人だが、北の威嚇後も客は減らなかった」と話した。
これに関しソ・ジョンヒョプ・ソウル市観光政策官は「日本人観光客の減少はほとんど北朝鮮変数のためで、これといった対策がないのが悩み」とし「朴元淳(パク・ウォンスン)市長が日本旅行業協会長らを招待し、雰囲気を変えようという計画を準備している」と話した。
この記事を読んで…