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世界の投資資金、インフレ圧力の新興国より回復の兆し見られる日米に

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「最近の世界の景気回復は10余年ぶりに新興国が主導しない点で異例的だ。現時点では新興国投資に固執する理由は少ない」(ベアリング投資顧問代表パーシバル・ステニオン)

世界の証券市場の関心が急速に先進国に移動している。振るわない中国と韓国の証券市場とは違い、米国と日本の市場は好調を見せているからだ。

世界的金融会社のベアリングは戦略的政策グループ議長であるパーシバル・ステニオン氏の名義で発表した報告書を通じ今年最も魅力的な投資資産として株式を挙げた。


このような楽観論の根拠は米国の景気回復に対する期待だ。ベアリングは報告書を通じ「現在の米国経済は年3%程度成長しているとみられる。今年上半期の増税と財政支出縮小が負担だが、住宅市場回復を基に下半期には景気回復が加速化するだろう」と予想した。米連邦準備制度理事会(FRB)が金利引き上げを抑制するという意志を何度も表明しているだけにたとえ世界の景気回復が期待に沿えなくても株式は依然として最も魅力的な投資資産という論理だ。

地域別では英国と日本が最も有望な地域に選ばれた。積極的金融緩和政策を広げている日本のように英国政府も景気浮揚への意志は確かだ。このためにポンド安となり、利益の相当部分を海外で得ている英国企業に莫大な収益を抱かせるという期待だ。

一方で政策リスクによる中国の景気鈍化圧力で他の新興国やオーストラリアなど天然資源生産国は相対的に振るわない可能性が大きいと予想した。しかもブラジルやインドなど主な新興国がインフレ圧力に苦しめられていることを考えると、これらの国に対する投資は魅力が落ちるという話だ。

だが、米国の景気回復を根拠としたこうした楽観論は最近発表された米国の雇用指標などにより米国の景気回復に対する疑問が大きくなり揺らいでいる。実際に最近安全資産として米国債に対する人気が高まっている。米国商品先物取引委員会(CFTC)によると、米国債に対する買いポジションは4週連続で増え253億ドルを記録した。しかも日本銀行の積極的量的緩和の影響で円キャリーが加速化し株式よりはむしろ世界の債券市場がラリーを展開するという予想も出てくる。新興国通貨建ての債券金利指数は日本資金の流入に対する期待感から10日には過去最低となる5.39%まで落ちた。



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