ケリー米国務長官の韓日中3カ国歴訪を契機に形成された対話強調の動きに対し、北朝鮮が南北対話を拒否し、冷や水を浴びせた。北朝鮮祖国平和統一委員会の報道官は14日、南側の対話提案を「内容がなく無意味」とし、韓国政府が対話姿勢になっていないと非難した。北朝鮮のこうした反応に対し、一部の当局者は北朝鮮が対話を完全に拒否したわけではないという立場を表した。しかし青瓦台(チョンワデ、大統領府)報道官はこの日夜、「政府の立場」を発表し、「北が韓国政府の対話提案を拒否したのは遺憾」と明らかにした。南北間で“神経戦”が行われるような姿だ。
良い姿ではないが、これが南北対話の機会を消滅させたのではないとみる。まず北朝鮮の記者会見が「対話拒否」かどうかについては考慮する余地がある。北朝鮮は現在、南側で進行中の韓米合同軍事演習が続いている点を指摘した。また南側が「本当に対話の意思があるのなら、言葉遊びではなく、根本的な対決姿勢から捨てるべき」と対話の前提条件を出した。専門家はこうした語法が「余地を残している」と分析している。
それでも青瓦台が「対話提案の拒否」として遺憾を表したのは、対話に条件を付けるのは望ましくないという意味と考えられる。同時に青瓦台は、開城(ケソン)工業団地の従業員の苦痛を解決できる責任ある措置を取ることを促した。すぐに対話に応じにくい立場なら、開城工業団地の従業員のために食材の搬入だけでも認めるべきということだ。
微妙だが、14日にあったことを整理すれば、骨子は次のようだ。北朝鮮は韓米軍事演習が行われている現時点では「まだ対話は早い」と答え、私たちは「なら、食事に困っている開城工業団地従業員のために食材の搬入だけでも認めてほしい」と要請した。特に政府は食材の搬入が「人道的懸案」であることを強調した。北朝鮮は食材の搬入は認めるが、「神経戦」で後退するのではなく、「人道的措置」という点を強調したのだ。
南北間の神経戦をこのように“よい方向”で解釈するのには理由がある。最近の過度な緊張は、毎年行われる韓米軍事演習に対して北朝鮮が異例に過敏反応したために生じたことだ。北朝鮮が過敏反応を見せたのは、それなりの理由があるはずだ。しかし韓国はもちろん、北朝鮮にとっても、過度な緊張が長く続くのは大きな負担だ。また紛争の要因を解こうという努力もせず、無制限に抱えていくわけにもいかない。「韓半島信頼プロセス」を対北朝鮮政策として提示した朴槿恵(パク・クネ)大統領も、ケリー米国務長官にこうした立場を説明したと伝えられ、他の場所でも何度も強調している。
南北間の対話はまだ時期が早いというだけで、あきらめることではない。対話を通して問題を解決するという意志が生きている限りは。
良い姿ではないが、これが南北対話の機会を消滅させたのではないとみる。まず北朝鮮の記者会見が「対話拒否」かどうかについては考慮する余地がある。北朝鮮は現在、南側で進行中の韓米合同軍事演習が続いている点を指摘した。また南側が「本当に対話の意思があるのなら、言葉遊びではなく、根本的な対決姿勢から捨てるべき」と対話の前提条件を出した。専門家はこうした語法が「余地を残している」と分析している。
それでも青瓦台が「対話提案の拒否」として遺憾を表したのは、対話に条件を付けるのは望ましくないという意味と考えられる。同時に青瓦台は、開城(ケソン)工業団地の従業員の苦痛を解決できる責任ある措置を取ることを促した。すぐに対話に応じにくい立場なら、開城工業団地の従業員のために食材の搬入だけでも認めるべきということだ。
微妙だが、14日にあったことを整理すれば、骨子は次のようだ。北朝鮮は韓米軍事演習が行われている現時点では「まだ対話は早い」と答え、私たちは「なら、食事に困っている開城工業団地従業員のために食材の搬入だけでも認めてほしい」と要請した。特に政府は食材の搬入が「人道的懸案」であることを強調した。北朝鮮は食材の搬入は認めるが、「神経戦」で後退するのではなく、「人道的措置」という点を強調したのだ。
南北間の神経戦をこのように“よい方向”で解釈するのには理由がある。最近の過度な緊張は、毎年行われる韓米軍事演習に対して北朝鮮が異例に過敏反応したために生じたことだ。北朝鮮が過敏反応を見せたのは、それなりの理由があるはずだ。しかし韓国はもちろん、北朝鮮にとっても、過度な緊張が長く続くのは大きな負担だ。また紛争の要因を解こうという努力もせず、無制限に抱えていくわけにもいかない。「韓半島信頼プロセス」を対北朝鮮政策として提示した朴槿恵(パク・クネ)大統領も、ケリー米国務長官にこうした立場を説明したと伝えられ、他の場所でも何度も強調している。
南北間の対話はまだ時期が早いというだけで、あきらめることではない。対話を通して問題を解決するという意志が生きている限りは。
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