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南北関係緊張の中で歩調が合わない韓国の外交安保ライン(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓半島で緊張が高まっている中、韓国政府が北朝鮮との対話局面を慎重に模索している。北朝鮮がひとまず対話を拒否したことで、北朝鮮との神経戦は長期レースに入る兆しだ。しかしこうした転換期に朴槿恵(パク・クネ)政権の対北朝鮮・外交安保ラインの歩調が合わず、チームワークの問題を表している。

まず14日に北朝鮮が見せた対話拒否の立場に対してだ。当時、北朝鮮は祖国平和統一委員会議を通じて、「対話の提案はずる賢い策であり、恥知らずな行為」と非難したが、青瓦台(チョンワデ、大統領府)と統一部は「拒否と速断するべきでない」と報道機関に注文した。

しかしそのわずか7時間後、朱鉄基(チュ・チョルギ)青瓦台外交安保首席は深夜ブリーフィングで「北朝鮮の対話拒否は遺憾」と明らかにした。朴槿恵大統領の意向に基づいた発表だった。新政権に入って最初の公式対北朝鮮提案という点で緻密な対応が必要だったが、混乱を与える姿を見せた。


李鳳朝(イ・ボンジョ)極東大教授(元統一部次官)は「安保室長が主導し、大統領の意向が該当部処にはっきりと伝えられなければいけない」とし、コントロールタワーとしての青瓦台の機能に異常が生じたと診断した。

外交安保首席が出てくるのも問題だと指摘された。キム・ヨンヒョン東国大北朝鮮学科教授は「祖平統報道官の言及に青瓦台が深夜の立場発表までするのは、南北関係の格に合わず、政府が焦っている印象を与える」と述べた。統一部が祖平統の発表直後、「声明・談話ではなく記者との問答形式であり、公式的な立場とは見なしがたい」と説明したのも相反する対応ということだ。

これに先立ち北朝鮮に対話を提案する過程でも混乱があった。朴槿恵大統領が対話の方向に決心したが、参謀はこれをきちんと把握できなかった。柳吉在(リュ・ギルジェ)統一部長官は11日、「北朝鮮は対話の場に出てくるべき」という声明を出しながらも、記者の質問に「会談の提案ではない」と述べた。しかし3時間後、朴槿恵大統領は「統一部長官の声明は対話をするという意味」という趣旨で話した。柳長官が李大統領のメッセージを誤って伝えたか、意中を正しく把握できなかったのだ。

この渦中に鄭ホン原(チョン・ホンウォン)首相は「北朝鮮と対話しようというのは、むしろ状況を悪化させる」と述べた。



南北関係緊張の中で歩調が合わない韓国の外交安保ライン(2)

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