かつては米国製品であふれていた南大門のトッケビ市場。
その日、母親は米国メーカーのガーバー(Gerber)の離乳食の空きビン2本を買った。80年の伝統を持つ世界的離乳食メーカー、ガーバー。青い目の赤ん坊がにっこり笑っているあのガーバーだ。当時主婦の間でガーバーのビンは、弁当のおかず入れとして人気絶頂だった。特にキムチを入れるのに役立った。韓国のビンはどうしても汁が漏れた。ビニールで包んでゴムひもで何重にしばっても結局流れ出たキムチ汁がカバンをうす赤く染めるのが常だった。ガーバーのビンは違った。最低でも数カ月間は汁が一滴も漏れなかった。これほど完ぺきだとは。それで空きビン1本に何十ウォンもするんだな。たった10ウォンのお金があれば一日中マンガ本を見ることができたころに。メードイン・アメリカ、米製は全ての商品が最高の象徴だった。
【噴水台】南大門トッケビ市場、後世に伝えたくない“米製の思い出”(2)
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