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【取材日記】「阪神・淡路大震災」の教訓生かした日本の底力=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
13日午前5時33分、マスターズゴルフ大会を生中継していたTBSテレビの画面上に「ピピーッ」という音とともに速報の字幕が出た。

「関西地域で非常に強い地震がありました。震源地の兵庫県淡路島の震度6弱…」

瞬間頭をかすめていったのは18年前の1995年1月17日の大地震。


よく「神戸大地震」と呼ばれる当時の阪神・淡路大震災の震源地も今回と同じ淡路島だった。偶然にも地震発生時間も似た午前5時46分。死亡者6434人、負傷者4万3792人、被害規模10兆円という当時の大事故の悪夢を思い出さないわけにはいかなかった。

18年前は震度が7で今回は6弱。地震の規模も当時のマグニチュード(M)7.3に比べやや弱いM6.3だった。しかし横に揺れる一般の地震と違いこの日発生した直下型地震は断層が上下に動き縦揺れ激しい上に震源が浅く、たとえ地震規模が小さくても大きな被害を招きやすい。

だが「大丈夫だろう」という信頼もあった。神戸大地震10年目である2005年1月、「神戸、10年後」を現場取材しながら見た姿のためだ。地震当時、力なく崩れ落ちた大阪と神戸をつなぐ阪神高速道路は鉄筋強度を3倍に増やし橋脚の柱も幅を2倍に増やした。建物の90%が倒壊したり燃えてしまった神戸市長田区の木造家屋の密集地は丈夫な最新式住宅に変わった。市内あちこちの地下に1個当たり100トンの防火水槽200個が配置された。

10年間に6分野54のテーマに分け神戸大地震の検証作業をし、それを基にどのように対応するのか459項目で整理し政策に反映した成果は今回の地震で如実に表われた。兵庫県は地震発生からわずか7分後の午前5時40分「最悪の場合、死亡者10人、負傷者76人、家屋1948棟倒壊、避難者1万6778人」という予測値を発表した。18年前の大地震以後、「被害規模を推定する何のシステムもなかった」という反省の下、兵庫県が独自に開発した「フェニックス防災システム」のおかげだった。地震発生1時間もたたずに職員の90%が出勤した。続けて神戸市の各地に備蓄した非常食3000食、毛布3000枚など緊急物資がトラックに載せられて震源地の淡路島と被害予想地域各地に到着したのが午前11時40分。地震発生からわずか6時間後だった。18年前に当時の村山富市首相が丸1日過ぎても具体的な災害対応をできなかったのとはあまりにも違った。

そんな理由からだろうか。13日の地震の被害は「せいぜい」負傷者24人。18年前の教訓は生きていた。



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