朴槿恵(パク・クネ)大統領が明日、民主統合党の文喜相(ムン・ヒサン)非常対策委員長ら野党指導部と青瓦台(チョンワデ、大統領府)で夕食会を開く予定という。9日には黄祐呂(ファン・ウヨ)セヌリ党代表ら与党指導部、10日には国会議長団と会うなど、連日、疎通を進めている。特に朴大統領が野党指導部と一緒に食事をするのは就任後初めてで、その象徴性は大きい。
“不通イメージ”で何度も指摘を受けてきた朴大統領が疎通に乗り出したのは、やや遅い感があるものの評価に値する。大統領がいくら強大な権限を持っているとはいえ、一人で国政を運営することはできない。国民の共感と国会の協力が必要だ。
これを得るためには疎通のほかに方法はない。指導者が疎通に動き出す姿は、信頼が薄い青瓦台報道官の発言より百倍も効果的なメッセージを投じる。今回の対話が青瓦台と与野党間の疎通チャンネルを開く契機になるのを期待する。
その間、青瓦台と野党は政府組織改編や人事問題をめぐり、消耗的な対立に貴重な時間を浪費してきた。その結果、朴大統領の支持率は下降曲線を描き、野党に対する国民的な失望感も深まった。執権与党のセヌリ党はその間に挟まって存在感を失い、政局の主導権を失った。3者ともに負けるゲームをしてきたのだ。根本的には不通と不信から生じたものといえる。
私たちを取り囲む環境を考えれば、こうした支離滅裂な政治をしている場合ではない。今は非常に重要な時期だ。最大の懸案である安保のほか、4・1不動産市場対策の立法化、福祉財源確保のための税源発掘、景気活性化のための追加補正予算の編成など、与野党が協力して解決すべき問題が山積している。すべて超党派的態勢で切り開いていかなければならない国家的問題だ。ここに与野党は関係ない。
こうした意味で、朴大統領と野党指導部の夕食会は、食事をして写真を撮る場で終わってはならない。国政の懸案をめぐり、深い議論が行われなければならない。そうしてこそ、こういう席が青瓦台と野党の実質的な協議チャンネルとして作動する。また今後も必要なら、形式を問わず、大統領と与野党指導部がいつでも会って協議しなければならない。
青瓦台と与野党は一連の対話を契機に、政局運営(政治)と政策協議(民生)をツートラックに分離する必要がある。国民を政争の担保にしないということだ。与野党の政争のため民生が後まわしにされる悪習は、特に野党が先に立ち上がって断ち切る必要がある。そうしてこそ国民に信頼を与えることができる。
明日午後6時、多くの国民の食卓では「いま青瓦台ではどんな話が交わされているのだろうか」が話題に出てくるだろう。朴大統領と野党指導部の間で共感が形成され、国民の食卓もよい雰囲気に包まれることを期待する。
“不通イメージ”で何度も指摘を受けてきた朴大統領が疎通に乗り出したのは、やや遅い感があるものの評価に値する。大統領がいくら強大な権限を持っているとはいえ、一人で国政を運営することはできない。国民の共感と国会の協力が必要だ。
これを得るためには疎通のほかに方法はない。指導者が疎通に動き出す姿は、信頼が薄い青瓦台報道官の発言より百倍も効果的なメッセージを投じる。今回の対話が青瓦台と与野党間の疎通チャンネルを開く契機になるのを期待する。
その間、青瓦台と野党は政府組織改編や人事問題をめぐり、消耗的な対立に貴重な時間を浪費してきた。その結果、朴大統領の支持率は下降曲線を描き、野党に対する国民的な失望感も深まった。執権与党のセヌリ党はその間に挟まって存在感を失い、政局の主導権を失った。3者ともに負けるゲームをしてきたのだ。根本的には不通と不信から生じたものといえる。
私たちを取り囲む環境を考えれば、こうした支離滅裂な政治をしている場合ではない。今は非常に重要な時期だ。最大の懸案である安保のほか、4・1不動産市場対策の立法化、福祉財源確保のための税源発掘、景気活性化のための追加補正予算の編成など、与野党が協力して解決すべき問題が山積している。すべて超党派的態勢で切り開いていかなければならない国家的問題だ。ここに与野党は関係ない。
こうした意味で、朴大統領と野党指導部の夕食会は、食事をして写真を撮る場で終わってはならない。国政の懸案をめぐり、深い議論が行われなければならない。そうしてこそ、こういう席が青瓦台と野党の実質的な協議チャンネルとして作動する。また今後も必要なら、形式を問わず、大統領と与野党指導部がいつでも会って協議しなければならない。
青瓦台と与野党は一連の対話を契機に、政局運営(政治)と政策協議(民生)をツートラックに分離する必要がある。国民を政争の担保にしないということだ。与野党の政争のため民生が後まわしにされる悪習は、特に野党が先に立ち上がって断ち切る必要がある。そうしてこそ国民に信頼を与えることができる。
明日午後6時、多くの国民の食卓では「いま青瓦台ではどんな話が交わされているのだろうか」が話題に出てくるだろう。朴大統領と野党指導部の間で共感が形成され、国民の食卓もよい雰囲気に包まれることを期待する。
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